多肉植物が伸びすぎて元気がない? 原因や正しい対処方法

「多肉植物を育てていたら不恰好に伸びてしまった」とがっかりしておられる方は案外多いのではないでしょうか? 多肉植物は比較的手入れが簡単な植物ですが、ヒョロヒョロと元気がない様子で伸びすぎてしまっている場合には注意が必要です。そこで今回は、多肉植物が伸びすぎてしまう原因と、その対処法についてわかりやすくご紹介しましょう。

  1. なぜ伸びすぎてしまうの?
  2. 伸びすぎてしまったときのお手入れ方法
  3. 伸びすぎを防ぐには?
  4. よくある質問
  5. まとめ

1.なぜ伸びすぎてしまうの?

全ての多肉植物に当てはまるわけではありませんが、多肉植物が不恰好に伸びすぎてしまうのは、以下のような理由が多いです。

  • 日光不足 (日光を求めて背が高くなりがち。)
  • 栄養過多 (肥料を与えすぎてグングン成長しすぎた。)
  • 栄養不足 (葉が貧弱で茎ばかり伸びる場合はこれが疑われます。)
  • 水分過多 (葉がパンパンに膨らんでいるのに、茎が貧弱。這うように伸びます。)

つまり、生育環境が今ひとつ良くなかったのですね。
このように不健康に植物が伸び過ぎてしまった状態のことを「徒長(とちょう)」といいます。
普通の腐葉土などに植えていた方は多肉植物用の土に植え替え、水をやりすぎの方は水やりを控えるなど工夫が必要です。

2.伸びすぎてしまったときのお手入れ方法

多肉植物が伸びすぎると、見た目が悪くなります。また、成長しすぎた植物を狭い鉢の中に植え続けていると、根腐れの原因になるでしょう。多肉植物が伸びすぎたからと言ってすぐに枯れることはありませんが、何らかの対処は必要です。

2-1.お手入れの手順

多肉植物が伸びすぎてしまったら、以下のような方法でお手入れをしましょう。

  1. 枯れている葉っぱは取り除く。
  2. 下の葉を3枚程度残して伸びた部分をすべて切る。
  3. 切った先端部分は口の狭いビンなどにいれ、乾燥させながら発根を待つ。
  4. 取れてしまった葉っぱは浅いバッドなどに土を入れ、その上に並べておくと新しい芽や根がでる。
  5. 根が出てきた多肉植物を新しい鉢に植え替える。

1~5の工程がすべて終わるまで、1か月くらいはかかります。一方、伸びすぎた茎を取り除くまでなら1時間以内にできるので、休日に時間を見つけて行いましょう。

2-2.お手入れする際の注意点

多肉植物は生命力が強いのですが、無造作にざくざく茎を切ってしまうと弱ります。植物の状態をよく確認し、切る茎を見つけましょう。また、夏・冬は多肉植物の成長が鈍ります。発根もしにくくなりますので、春や秋に手入れを行ってください。

3.伸びすぎを防ぐには?

3-1.鉢の置き場所に気をつける

多肉植物は、日当たりが良すぎても悪すぎても徒長します。最適なのは日光が1日数時間当たる場所です。1日中日が当たっている場所や日陰の場所は避けましょう。また、日が当たっている時間の室温が高くなりすぎないように気をつけてください。水をやった後に気温が高い場所に置くと、根が弱ってしまいます。

3-2.毎日観察する

多肉植物は毎日成長します。インテリア感覚で置いておくと、気がついたら茎が伸び放題伸びていた、ということもあるでしょう。毎日水をやる必要はありませんが、毎日様子は確認してください。

3-3.水やりの仕方について

多肉植物は夏に休眠するものと冬に休眠するものがあります。一例をあげるとサボテン全般やアロエなどは夏が休眠期です。アメリカ大陸が原産の植物は夏に休眠期を迎えるものが多いでしょう。一方冬に休眠期を迎える多肉植物は、秋に花を咲かせるものが多いのです。休眠期になったら、水やりは極力控えてください。また、春や秋は鉢の土が完全に乾いたらたっぷりとあげるようにしましょう。

4.よくある質問

Q.多肉植物は、葉と茎のどちらが発根しやすいですか?
A.若干茎のほうが発根しやすいでしょう。

Q.多肉植物は、どんなものでも茎や葉から発根しますか?
A.はい。発根しにくい種類もありますが、全く発根しないということはありません。

Q.多肉植物は肥料を使ったほうがよく育ちますか?
A.基本的に肥料は必要ありません。栄養過多になります。

Q.植え替えの目安はなんでしょうか?
A.植物に比べてみるからに鉢が小さくなるか、バランスが悪くなったりしたら植え替えましょう。

Q.多肉植物の葉や茎を直接土に挿しておけば発根しますか?
A.基本的に、発根してから植えましょう。根が出ないうちから挿してもうまくいきません。

5.まとめ

いかがでしたか? 今回は多肉植物が伸び過ぎてしまった時の対処方法をご紹介いたしました。多肉植物がヒョロヒョロと伸びて元気がない…とお悩みの方は是非参考にしてみてくださいね。