観葉植物を元気に長持ちさせるためには水の他に肥料が必要です。
しかし、肥料をやる時期や回数がよくわからない、と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は観葉植物への正しい肥料のやり方をご紹介しましょう。時期と頻度を守ることが大切なのです。
観葉植物を育てている方はぜひ参考にご覧ください。
肥料には2種類ある
観葉植物に与える肥料は「元肥」と「追肥」の2種類があります。元肥とは土の中にあらかじめ混ぜられている肥料のことです。
主に新しい苗を植えたり、鉢を変えたりする時に加えるもので、すぐに効果が出るものではありません。
「追肥」は植物の育成期に与える肥料のことで即効性があり、「肥料をやる」という場合はこちらを指すことが多いようです。
鉢の表面に置く固形のものや、水に溶いて与える液状のものなど種類も豊富ですので、植物の状態によって与えるものを決めましょう。
追肥を与える時期は5月~10月
観葉植物の多くが気温が15度以上になる5月~10月に成長期を迎えます。追肥を行うならばこの時期に行いましょう。
晩秋~早春にかけて植物は休眠状態に入りますので、この時期に肥料をやっても効果がないばかりか根腐れの原因にもなります。
ただし、温室など冬でも室温が15度以上に保たれている場所に置かれている植物は休眠状態にはなりませんので追肥をしても大丈夫です。
肥料は薄いものを何度も与える
肥料は植物の食事です。しかし、人間が一度に大量の食事をとれないように植物も一度に大量の肥料を与えられても吸収ができません。
また、追肥の場合は1週間もすれば水と共に鉢の外に流れ出してしまうので、効果が消えてしまいます。追肥のコツは薄めのものを何度も与えること。
場合によっては1回分の肥料を植物の様子を見ながら数回に分けて与えても良いでしょう。
葉が丸くなったり硬くなったりした場合は肥料の与えすぎが考えられるので、葉が変化してきた時は肥料を与えるのを中断し、様子を見ましょう。
弱った株に肥料はNG
何だか植物に元気がないとき、肥料を与えれば元気になるかもと考える方も多いですが、弱った株に肥料を与えると逆に根腐れの原因になります。
植物が弱ってしまった場合は直射日光が当たらない暖かい場所で土が乾くまでそっとしておき、その後水を与えて様子を見ましょう。
鉢受けの水を空にしておくことも忘れずに。
追肥をしても植物の状態が変わらなければ元肥を入れる
追肥をしても植物につやがない。成長はしているけれど伸びが悪い、という場合は元肥を入れましょう。
この場合は土の交換も必要になるので時間がかかります。元肥の交換も遅くとも10月までに行うようにし、冬季は鉢をそっとしておきます。
植物は年々成長していくものですから、元肥を追加し、土を作り変える際に鉢も一回り大きなものに交換するとよいでしょう。
おわりに
いかがでしたでしょうか。今回は観葉植物の肥料のやり方について紹介させていただきました。
肥料は暖かい時期に薄いものを回数多く与えることが大切です。この記事を参考に観葉植物を元気に育ててくださいね。