多肉植物の手入れで押さえておきたいポイントは? 植え替えと剪定方法も

「多肉植物はこまめに手入れすべきか?」「多肉植物の手入れ方法が分からない」など、手入れの仕方などで悩んでいる方は多いでしょう。多肉植物はほかの植物よりも手入れを行う必要がないと言われていますが、元気に育てるためにはそれなりの手入れが必要です。また、植え替えや剪定(せんてい)を行うことで元気で丈夫な状態を長く保つことができるでしょう。そこで、本記事では、多肉植物の手入れについて詳しく説明します。

  1. 多肉植物の種類は?
  2. 多肉植物の手入れ方法
  3. 多肉植物の植え替えと剪定方法
  4. 多肉植物の増やし方とポイント
  5. 多肉植物の手入れに関してよくある質問

この記事を読むことで、多肉植物を上手に育てるコツが分かります。気になっている方はぜひチェックしてください。

1.多肉植物の種類は?

まずは、多肉植物の基本情報と主な種類ごとの特徴をチェックしておきましょう。

1-1.多肉植物は多肉質の植物

多肉植物は、南アフリカや南米など降雨量が少ない地域が主な原産地で、葉や茎・根に水分をためることができる多肉質の植物です。水をたくわえることができるからこそ、熱帯地域でも元気よく育ちます。砂漠や海岸・砂浜など乾燥した環境にも強く、塩分の多い土地でも生き抜くために、そのような性質が生まれたのです。比較的、ほかの植物よりも個性豊かな種類がそろっており、品種改良がすすめられては色の変化や花を楽しむことができるようにもなりました。

1-2.春秋の時期に生長する春秋型

多肉植物を大きく分けると、生長する時期ごとに3種類に分けることができます。春秋の暖かい時期に生長するのが春秋型と呼ばれるタイプです。春秋型は春と秋に生長期を迎え、夏と冬が休眠期となります。そのため、生長期は日当たりが良く、雨が当たらない、風とおしの良い場所に置くのが基本です。また、夏の直射日光を避け、水やりは生長期にたっぷり与える・休眠期には控えることが重要となります。

1-3.夏に生長期を迎える夏型種

夏型種は名前のとおり、夏に生長期を迎える多肉植物のことです。春から秋にかけて生長し、冬に休眠期を迎えます。夏の暑さに強いのが特徴的で、寒さに弱い傾向があるため、日当たりがよく雨が当たらない風とおしの良い場所で育てましょう。夏の暑さに強いといっても直射日光は避けなければなりません。また、冬はできるだけ室内の日当たりが良い場所で管理してください。

1-4.冬に動きを見せる冬型種

夏型種の逆の生長サイクルとなるのが、冬に生長期を迎える冬型種です。秋から春にかけて生長し、夏に休眠期を迎えます。基本的に、風とおしがよく雨が当たらない明るい日陰で育てることになりますが、夏真っ盛りの時期は暑さを逃がすために、扇風機などで鉢の温度を下げることが大切です。冬は室内の日当たりの良い場所で育てましょう。

2.多肉植物の手入れ方法

それでは、多肉植物の手入れ方法とポイントについて解説します。

2-1.まずは必要なものを準備しよう

多肉植物を育てる前に、必要なものを準備しなければなりません。育てる際に必要なものは、手入れにも欠かせない道具ばかりです。最低限でも以下の道具をそろえておきましょう。

  • 多肉植物の苗
  • 多肉植物を育てる鉢
  • 多肉植物専用の土
  • スコップ
  • ピンセット
  • 細めの木製マドラー
  • ハサミ
  • 鉢底ネット

上記の道具は、植え替えの際にも必要なものとなります。事前に準備しておけば、途中で用意する手間を省くことができるでしょう。特に、ピンセットやハサミは手入れに必要なアイテムなので必ず準備しておいてください。

2-2.真夏以外は直射日光が当たる風とおしが良い場所で育てる

基本的に、多肉植物は日光浴が大好きな植物なので、真夏以外は直射日光が当たり、風とおしの良い場所で育てるのがベストです。真夏の直射日光は葉焼けを起こす恐れがあるため、カーテンレース越しで管理するといいでしょう。太陽の光が不足すると、茎がひょろひょろになってしまい徒長(とちょう)の原因となります。また、通気性が悪いと根腐れやカビが発生してしまうので管理場所にも気をつかうことが大切です。雨の日が続く場合は、軒下で管理し晴れ間にしっかりと日光を浴びさせましょう。気温が3℃以下の寒い日は、室内の日の当たる場所に避難させます。

2-3.水やりは2週間置きが目安

前述したように、多肉植物は乾燥地域でも育つ植物なので毎日水をあげる必要はありません。水やりは植えてから1週間後に行い、あとは2週間置きが目安となります。植えてから1週間後に水をあげて、さらに1週間経過したところで植え替えで使用するマドラーで土の環境をチェックしましょう。マドラーを土の中に入れてぬれた土がついたら、太陽の光がたっぷり当たる風とおしの良い場所に移動させます。マドラーがぬれなかったときは適した置き場所である証拠です。

2-4.水の与えすぎに要注意!

多肉植物の手入れでよくある失敗が、水を与えすぎることです。生育期に水を与えることが上手に育てるポイントとなりますが、毎日水をあげては過剰な水分を含んでしまい、根腐れが起きる原因となります。水を与える際は、鉢底の穴から水が出てくるまでたっぷりと与えること、そして、休眠期はあまり水を吸わないので1か月に1回の水やりで十分です。断水しても元気な品種が多くあるので、様子を見ながら手入れをしていきましょう。

3.多肉植物の植え替えと剪定方法

多肉植物が生長し始めたら、植え替えを行うのが育てるコツです。ここでは、剪定方法についても解説します。

3-1.生育環境をリセットする植え替え

多肉植物を上手に育てるためには、植え替えが必要不可欠です。植え替えをすることで、大きく生長した多肉植物を適切な環境にリセットすることができます。最適な鉢に取り替え、土を入れ替えてあげるのです。植物は生長すると根や茎が伸びるため、小さな鉢では窮屈になってしまいます。そのまま放置すると生長を妨げたり、根腐れを起こしたりすることもあるので注意が必要です。

3-2.植え替えのサインをチェックしよう!

一般的に、多肉植物の植え方は1~2年に1回のペースが理想と言われています。タイミングとしては生育期の前に行うのが最適ですが、植え替えのサインをチェックすることが大切です。多肉植物の状態を観察しながら、植え替えのサインが現れていないかぜひ確認してください。なお、植え替えのサインは以下のとおりです。

  • 鉢の底から根が出てきたとき
  • 多肉植物が鉢いっぱいに生育したとき
  • 土の中にある根が窮屈そうに見えるとき
  • 地表近くの下葉が枯れた、または落ちてきたとき
  • 茎から糸のように細い根が出てきたとき

3-3.植え替えの方法と手順を紹介!

多肉植物の植え替えは、初心者でも簡単にできる作業です。手順は以下を参考にしてください。

  1. 多肉植物の株を抜き、土を落としてあげる
  2. 黒く干からびていたり、長すぎたりしている場合は余分な根をカットする
  3. 古い土を捨てて、植物に合った新たな土を用意する
  4. 生長に合わせた鉢を選ぶ(今までの鉢よりひとまわり大きいくらいがベスト)
  5. 土から抜いた株を3日間ほど、太陽光が当たらない半日陰で乾燥させる
  6. 新しい鉢に植え込み、根が新たな土になじんだら水を与える

3-4.伸びすぎてしまった多肉植物は剪定しよう

栽培過程で茎が細く伸びてしまったり、葉と葉の間隔が空いて間延びしてしまったりすることがあります。その場合は、剪定してキレイに整えてあげてください。伸びすぎた分を適切なサイズにカットしたり分けたりしてあげると、元気に育ちやすい栽培環境に仕切り直すことができます。株の形を整えることで、カットした葉から新しく増やしてあげることも可能です。次の項目で、多肉植物を増やす方法について説明します。

4.多肉植物の増やし方とポイント

多肉植物の増やし方とポイントを解説しましょう。

4-1.根がついている株を分ける「株分け」

多肉植物を増やす方法の1つに、根がついている株を分ける「株分け」があります。鉢が小さく窮屈そうにしている場合は、株分けをしてあげると生育環境が整うのでおすすめです。株分けの方法は以下のとおりとなります。

  1. 株全体を鉢から抜いて根についている土を落とす
  2. 根が絡み合っている場合はやさしくほぐし、適度な分量で株を分割する
  3. 分けた子株を乾かさずに別の鉢に植えつけて完了

ポイントは、あまり細かく分けすぎないことです。大まかでいいので株を適度な分量に分割してください。株分けは後ほど紹介する挿し木や葉挿しとは違い、根のついた状態で増やす方法なので失敗するリスクが低いというメリットがあります。

4-2.小さい新芽を作ることができる「葉挿し」

葉挿しは、カットした葉を土の上に置くだけで増やすことができる簡単な方法です。多肉植物の種類によっては向き不向きがありますが、1枚の葉を新しい土を入れた鉢の上に置くだけなので、初心者でも簡単にできます。底から自然と新しい芽が生えてくることになりますが、すでにとれてしまっている葉はそのまま利用するのがポイントです。元気な苗から葉をとる場合は、少し乾燥させてから土の上に置くといいでしょう。

4-3.余分な茎をカットする「挿し木」

多肉植物を増やすもう1つの方法として、挿し木があります。挿し木は余分な茎をカットして土に戻す方法です。親株を元の大きさに戻すことができるというメリットがあり、カットした子株は発根させて新しく育てることができます。茎があるタイプの多肉植物を整える際に、適した方法と言えるでしょう。挿し木の具体的な方法は以下のとおりです。

  1. 親株の根元の少し下をカットする
  2. カットした部分の切り口を乾燥させる
  3. 水を与えずに小さな入れ物に立てて置く

5.多肉植物の手入れに関してよくある質問

多肉植物の手入れに関する質問を5つピックアップしてみました。

Q.どのくらい日光に当てたらいいの?
A.最低でも1日5時間、太陽に当てる必要があると言われています。室内で育てる場合は、太陽光が差し込む場所を確認し、そこで管理するといいでしょう。寝室で管理する場合はカーテンを開けるなど、工夫することが大切です。

Q.多肉植物の選定をカットする際の注意点は?
A.カットする際に使用するハサミを清潔にすることです。ハサミが清潔な状態でないと、そこから細菌が移ってしまい、多肉植物を枯らしてしまう恐れがあります。剪定前に、アルコール消毒スプレーをかける・使用後はキレイに拭き取るなど注意しておきましょう。

Q.病気や害虫を防ぐコツは?
A.毎日の観察が1番のポイントとなります。多肉植物は病気になりにくい傾向がありますが、放置した結果、枯らしてしまったというトラブルも起きているのです。水やりや日照問題など日ごろのメンテナンスがうまくいかなかったことが原因で、病気や害虫の被害に遭うこともあります。毎日どういう状態なのか、変化が起きていないのかなど観察することが大切です。

Q.土はどの状態がベスト?
A.土は乾いている状態がベストだと言われています。土がぬれている場合の植え替えは、できるだけ避けたほうがいいでしょう。ぬれたままだと乾燥させるまで時間がかかり、根腐れを起こす恐れがあるからです。土がぬれている状態なら、土が乾くまで数日間置いてから植え替えを行ってください。

Q.サボテンの苗を購入するポイントは?
A.できるだけ元気の良い茎や葉をしているか確認することです。販売されている苗の中には、元気がないものもあります。実物を確認して購入する際は、しっかり茎と葉の状態をチェックしましょう。インターネットで購入する際は、サボテンの種類が豊富で、万全な管理体制が整っているサイトを選んでください。サボテンの通信販売を行っているコピアポアでは、幅広い種類のサボテンをご用意しているのでチェックしてみてはいかがでしょうか。

まとめ

多肉植物は、植物の中でもこまめな手入れが必要でない種類です。けれども、日光に当てたり、定期的に水やりをしたりと手入れを心がけることで丈夫かつ美しい多肉植物に育ちます。植物を育てるためには光合成が必要なので、日光と水やりは必要です。特に、花を咲かせる多肉植物の場合は、手入れが必要不可欠な場合もあるでしょう。また、多肉植物は植え替えや剪定で増やすこともできるのです。増やしたいときに方法を把握しておけば、楽しく育てることができるのでぜひ実践してみてくださいね。


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