多肉植物に日光を当て過ぎるのはNG!? 上手に育てるポイント

多肉植物は熱帯地域や乾燥地域でも丈夫に育つ植物です。そのため、日差しに強い種類がたくさんありますが、真夏の直射日光によってさまざまな問題が起こることもあります。日光に強い=浴び続けても大丈夫というわけではありません。では、上手に育てるためには、どのくらい日光に当てるべきなのでしょうか。そこで、本記事では、多肉植物と日光の関係について解説します。

  1. 多肉植物は日光を浴びても大丈夫?
  2. 日照不足・日光の当てすぎによって起こる問題
  3. 置く環境に合わせた多肉植物の選び方
  4. 多肉植物と日光に関してよくある質問

この記事を読むことで、多肉植物を上手に育てる日光の当て方が分かります。気になっている方はぜひチェックしてください。

1.多肉植物は日光を浴びても大丈夫?

最初に、多肉植物の特徴をチェックした上で、日光を浴びても大丈夫かどうか解説しましょう。

1-1.多肉植物は茎や葉に水をたくわえる植物

肉厚の葉やぷくぷくとした手ざわりが特徴的な多肉植物は、茎や葉に水をたくわえる性質を持っています。多様な形をしており、ほかの植物よりも手軽に育てることができると好評で、日常管理もそこまで難しくはありません。ただし、忙しい毎日を送っていると手入れが一切できなくなり、枯らしてしまうこともあります。枯らしてしまう原因で多いのが、「日光」なのです。多肉植物だけでなく、すべての植物を育てるためには日光が必要となります。多肉植物をリビングや寝室など、太陽の光が当たらない場所で育てると枯らしてしまうことになるので注意が必要です。

1-2.多肉植物は日光を好む

多肉植物は、アメリカ南部やメキシコ国境付近など乾燥地帯に自生する種類がほとんどです。何にも遮られず、そのまま届く日光を受けて元気いっぱいに育ちます。そのため、多くの多肉植物は基本的に日光を好む種類ばかりです。屋内や屋外のどちらで育てるにしても、しっかりと日照が確保できる場所で育てることが大切なポイントとなります。日光が遮られる場所では、丈夫かつ元気に育たなくなり、病気や害虫の被害に遭いやすくなってしまうでしょう。

1-3.理想的な置き場所は1日5時間の日光が当たる場所

多肉植物を上手に育てる理想的な置き場所は、1日5時間の日光が当たる場所と言われています。できれば、午前中の日が当たる場所で管理するのがおすすめです。西日はとても強いので、いくら日光が大好きな多肉植物でも負担をかけてしまいます。西日が当たる場所で管理する際は、レースカーテン越しに当たるぐらいがちょうどいいでしょう。季節によって太陽の光も強くなるため、そのたびに移動させるのも方法の1つです。

1-4.夏の強い日差しに当てるのはNG

多肉植物を日光に当てることは大切ですが、夏の強い日差しには十分に気をつけなければなりません。原産地であるアメリカの南部やメキシコは強い日差しを浴びることが多い地域ですが、夏の午後の日差しに当てられ弱ってしまう種類もあります。特に、冬に生育期を迎える冬型種は、夏の暑さに弱く、太陽の光で根腐れを起こす可能性があるのです。夏場は室内で管理し、なるべく直射日光が当たらない場所で育てることをおすすめします。

2.日照不足・日光の当てすぎによって起こる問題

日照不足と日光の当てすぎによって、多肉植物にさまざまなトラブルが起こります。どのようなトラブルが起こるのか詳しく解説しましょう。

2-1.よくあるのは「葉焼け」トラブル

日光の当てすぎでよくあるのは、葉焼けトラブルです。名前のとおり、強い日差しで葉や茎が焼けたように黒くなってしまいます。人間が長時間直射日光が当たる場所にいると日焼けで黒くなるように、多肉植物も焼けてしまうので注意しなければなりません。直射日光が長く当たる場所には置かないようにしてください。特に、多肉植物が生長をストップさせる休眠期に強い光は毒となります。葉焼けがひどい場合は回復できなくなってしまうので注意が必要です。

2-2.日光の当てすぎによる乾燥

常に太陽の光が当たる場所に置く、置きっぱなしにしていると、いつの間にかカラカラの状態になってしまいます。多肉植物は確かにほかの植物よりも乾燥に強い植物ではありますが、感想がひどすぎると茎や葉に元気がなくなり、含まれていた水分もすべて失うことになるのです。乾燥しすぎで水が足りない多肉植物は、緑色ではなくなり、どんどん色が薄くなります。土から水分がなくなり、カラカラな状態になると、根が焦げるということもあるのです。

2-3.鉢が熱くなることで腐る

多肉植物を腐らせる原因には、日光の当てすぎによる鉢の熱さが関係しています。強い日差しで水分が失われるほか、鉢や培養土が熱せられることになるのです。一般的に、多肉植物は休眠期なら1か月に1度の水やりでも丈夫に育ちます。けれども、2~3日で枯らしてしまうのは、日光の当てすぎで鉢が熱くなり、根や茎がダメになってしまうからです。根が腐ってしまうと病原菌に感染しやすくなり、どろっと溶けてしまうこともあります。また、鉢の温度の上昇で葉や茎の体温が上がり、生命維持に必要なたんぱく質が熱でやられてしまうケースもあるのです。鉢の温度上昇は、多肉植物の生命維持機能を弱らせてしまうので注意しなければなりません。

2-4.日照不足によって枯れるパターン

前述したように、植物を育てるためには光合成に必要な太陽の光を当てなければなりません。最低でも1日5時間、太陽の光に当てる必要があります。毎日5時間以下しか光に当たらなかったり、寝室などずっと暗い場所で育てたりしていると日照不足で枯らしてしまうでしょう。代表的な日照不足の症状と言えば、徒長(とちょう)です。徒長とは、茎が細く葉の間隔が長く間伸びした状態のことを指します。肉厚な多肉植物がひょろひょろとした元気のない姿になってしまうのです。日照不足が1番の原因となりますが、水や肥料の与えすぎ・風とおしの悪さ・用土の水はけの悪さも関係しています。

3.置く環境に合わせた多肉植物の選び方

では、置く環境に合わせた多肉植物の選び方を紹介します。

3-1.基本は日当たりが良く、風とおしがいい場所

基本的に、多肉植物を育てるベストな環境は日当たりが良く、風とおしがいい場所です。屋内・屋外どちらに置く場合でも、1日5時間の太陽の光が当たる風のとおり道で管理しましょう。風とおしが悪い部屋だと湿気がこもり、多肉植物が蒸れて枯れるリスクが高くなります。また、屋外で育てる場合は、必ず雨が当たらない軒下に置くことが大切です。多肉植物は水を保持することを得意としますが、水を切るのは苦手としています。水はげが悪い環境もNGとなるので、雨が当たらない場所や環境で育てないように気をつけましょう。

3-2.日が当たる場所で育てるなら春秋型がおすすめ

比較的、室内でも日が当たる場所で育てることが多い場合は、春秋型の多肉植物がおすすめです。春秋型は春と秋に生育期を迎え、夏と冬に休眠期を迎えます。基本的に、雨が当たらない日当たりと風とおしが良い場所で育て、夏の直射日光を避けましょう。冬は休眠期に入りますが、適度に太陽の光に当てることが大切です。屋内だけでなく、屋外で育てる場合にも向いている種類と言えるでしょう。夏の直射日光にだけ気をつけておけば、丈夫かつ順調に育てることができます。

3-3.屋外で育てる際は夏型種がおすすめ

室内ではなく屋外で育てることが多い場合は、夏型種の多肉植物がおすすめです。夏型種は冬になると休眠し、夏に生育期を迎えます。基本的に、日当たりがよく風とおしのいい場所で育てますが、ほかの種類よりも夏の日差しに強い傾向がある点が特徴です。けれども、夏の強い直射日光は苦手としているため、レースのカーテン越しのような明るい日陰で育てるといいでしょう。暑さに強い種類でも、強烈な真夏の直射日光は苦手です。ひどいときには葉が溶けてしまうこともあるので、生育環境を整えるように意識しましょう。

3-4.暗い場所で育てる場合は冬型種が最適

比較的、寝室やトイレなど暗い場所で生育環境を整える場合は、冬型種が最適でしょう。冬型種は冬に生育期を迎えるタイプの多肉植物です。風とおしがよく雨が当たらない明るい日陰に置いておけば、上手に育てることができます。ただし、夏真っ盛りの時期は湿気がこもりやすく、鉢に熱がこもる傾向があるため、扇風機などで鉢の温度を下げることが大切です。また、生育期には水をたっぷりと与え、休眠期は控えめにしましょう。そして、生育期に入る冬は、室内の日当たりの良い場所に移動し管理してください。

4.多肉植物と日光に関してよくある質問

多肉植物と日光に関する質問を5つピックアップしてみました。

Q.真冬の寒さに強い多肉植物の種類は?
A.多肉植物は暑さに強い種類が多いのですが、比較的寒さに強い品種もあります。たとえば、ハルオチア属のハルオチアブツーサ・エケベリア属の立田・白牡丹・パーティドレス、セネシオ属の七宝樹、セダム属のオーロラなどです。これらの冬型の品種は暑さに弱い傾向があるため、夏は湿度の低い室内で管理し扇風機で鉢の温度を下げるのがポイントとなります。種類によって夏と冬の生育環境を変えることも大切な育て方の1つでしょう。

Q.葉焼けトラブルの対処法は?
A.葉焼けトラブルが起きたときは、できるだけ早めに水をあげてなるべく涼しい場所に置いて休ませてあげましょう。そして、少しずつ光にならしていき、新しい葉が育つのを待ってください。元気がないからといって新しい鉢に植え替えを行う人がいますが、植え替えはNGです。植え替えることで逆に根や葉が傷つき、回復が難しい状態になってしまいます。また、トラブルや異常が起きていないか日ごろから観察することも大切です。

Q.屋外で育てる場合のコツは?
A.屋外で育てる場合は、雨よけと日よけアイテムを上手に活用しましょう。多肉植物は湿度の高い状態を苦手としているため、屋外で雨ざらしは好ましくありません。雨に当たりすぎると蒸れて腐らせるだけでなく、雨の後に当たる直射日光でしずくをとおしたレンズ効果で葉焼けをしてしまう恐れがあります。そのため、雨よけを設置したり、日よけを作ったりするなどして工夫してください。

Q.日照不足でよくあるサインは?
A.日照不足でよくあるサインは、葉がブヨブヨしたり黄変したりするなどです。葉が以前よりもブヨブヨしたり、黄色く変わったりし始めたときは日照不足のサインなので、早めに太陽の光が当たる場所に移動させてください。また、茎がひょろひょろと伸びてきた場合も要注意です。多肉植物の寄せ植えをしている場合は、やせてスカスカな状態に見えてくるでしょう。その場合は、徒長が起こり、日光が足りていない証拠となります。徒長など異変に気づいたら窓際に置き、1週間ほど様子を見てください。多肉植物も突然の環境変化にびっくりするので、少しずつならしていくことが大切です。

Q.屋内で育てる際に適した多肉植物の特徴は?
A.グリーン系が最適です。グリーン系の多肉植物は春秋型に多い傾向があります。室内で育てるのに向いた種類で、その中でも南アフリカ原産のグリーンネックレスは、とても丈夫です。細い茎に豆粒のような葉をつけたかわいらしい姿形となっているため、女性を中心に人気があります。ほかにも、アメリカ南部や中央アメリカに生息するエケベリアもおすすめです。サボテンの通信販売を行っているコピアポアでは、豊富な種類をご用意しています。好みのサボテンが見つかるほか、管理体制も万全なので元気で丈夫なサボテンを購入したい方は、ぜひチェックしてください。

まとめ

多肉植物は比較的、暑さや日光に強い植物ではありますが、真夏の直射日光に弱い傾向があります。日光に当てすぎてしまうと葉焼けトラブルが起こりやすくなり、枯らしてしまう可能性も高くなるのです。逆に、日照不足も湿気がたまりやすく、病原菌に感染するリスクが高くなるので注意しなければなりません。基本的に、多肉植物は日当たりと風とおしが良い場所で育てるのが理想です。1日5時間は太陽の光に当てるといいでしょう。真夏はレースカーテン越しや明るい日陰で育てるなど、季節によって生育環境を変えるのも大切なポイントです。


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