サボテンの肥料のやり方とその注意点を紹介!

肥料お世話のいらない手軽なグリーンとして人気のサボテン。
しかし実際はとてもデリケートで栽培が難しい植物なのです。
今回はそんなサボテンに肥料を与える時期や注意点などをご紹介します。
基本的には肥料がいらないと言われるサボテンですが、大きくなるためには肥料が必要です。
サボテンを育てているという方や、これから育てたいという方はぜひ参考にしてみてくださいね。

1. サボテンを大きくしたい場合には肥料が必要

鉢植えの場合サボテンは鉢の中の土の養分を吸って成長します。
サボテンは必ずしも肥料を必要とするわけではありませんが、大きくしたい場合や美しい花を咲かせたい場合は肥料が必要です。
しかし、サボテンの根はとてもデリケート。
ちょっと強い肥料を与えすぎると根腐れを起こしてしまうこともあります。
肥料を与える場合は適した時期に適した量を与えなければならないのです。
それでは次の項からサボテンに適した肥料の種類やその与え方をご説明してきましょう。

2. サボテンに与えられる肥料の種類とは?

一口に肥料といっても原料も形状も様々です。
ここではサボテンに与えられる肥料やおすすめ度をご紹介しましょう。
どれも園芸店で簡単に手に入るものばかりです。

有機肥料

鶏糞などの動物の有機物を原料とした肥料です。
一昔前までは肥料というと有機肥料が主流でした。
この肥料は土を豊かにしますが、サボテンには少々強いため与えすぎると根腐れを起こします。
植え替えの時などにほんの少量のみ使うようにしましょう。

固形肥料

文字通りペレット状になった肥料で、少量でも与えやすいのが特徴です。
こちらもサボテンに使いたい場合は植え替えの時期などに使いましょう。
あまり大量にやりすぎると肥料負けしてしまう恐れがありますので、様子を見ながら少しずつ増やしていくのがポイントです。

液肥

液体の肥料のことです。
一番与えやすい肥料でサボテンの成長期には月2〜3回与えても大丈夫でしょう。
液肥が濃過ぎると浸透圧でサボテンの体液(水分)が逆に培養土に流れ出てしまい、干からびてしまうこともあります。希釈の必要があるのか等、使用法を十分に確認しましょう。

3サボテンの肥料時期はいつ?

サボテンに与える肥料はただ闇雲に与えればよいというわけではありません。
サボテンは非常に根がデリケートな植物です。
あまり大量に与えてしまうと根腐れを起こしてしまう可能性が強いのですね。
では次項からサボテンに肥料を与えるときのコツをご紹介していきましょう。

春と秋に肥料を与える

年中緑色のサボテンですが、1年を通じて成長期と休眠期があります。
成長期は春と秋、休眠期は夏と冬というのが一般的ですが、サボテンによっては異なる場合があるので買い求めるときに聞いてみると良いでしょう。
サボテンが肥料を必要とするのは春と秋の成長期です。
この時期に液体肥料を月2~3回のペースで与えてください。
最初は少量で様子を見てサボテンが元気そうであれば規定量をあげましょう。
肥料をあげ過ぎたためにサボテンが元気がなくなってしまった場合は根腐れが考えられますので、植え替えをしてください。
休眠期に肥料を与えても同じようになりますので注意をしてくださいね。

植え替えの時に使う

サボテンも大きくなりますから、時には植え替えが必要です。
その時に肥料をあげましょう。
季節は春か秋の成長期を選んでください。
この時に使うのは固形肥料や有機肥料です。
両方使う必要はありません。
両方使ってしまうと肥料が多くなり、サボテンの根にダメージを与えてしまうかも知れません。
この時の土は園芸店に売っている多肉植物・サボテン用の土を使ってください。
一般的な園芸用の土は腐葉土が混じっています。
腐葉土も有機肥料の一種ですので、そんなところにサボテンを植えると肥料負けしてしまうでしょう。
ミニサボテンなどは土がべったりと糊で固められていることも多いですが、この糊は洗えば落ちます。
洗った後はすぐに植えず、2~3時間乾かしてから植えましょう。

肥料負けをしてしまったら?

「肥料を一生懸命やったらサボテンがしなびてきた」という場合は肥料負けです。
すぐにサボテンを植え替えましょう。
まずは土を落とし、根の状態を確認します。
黒く腐った箇所は思い切って切り落としてください。
サボテンはとても生命力が強いので根を半分きり落としても再生します。
その後切り口を完全に乾かしてから植え替えます。
その後しばらく肥料は与えないようにしてください。
肥料負けを防ぐためには、サボテンにいつ・どのくらいの肥料を与えたのか記録をしておくことです。

また、休眠期には肥料は必要ありません。
「いつ休眠期に入ったかわからない」という場合は前月から気温が2度以上変化した場合は肥料をやるのをやめてみましょう。
肥料をやめたからといってサボテンが枯れることはありません。

4適量に肥料をあげるためには?

いかがでしたでしょうか?
ここまで読んできて「サボテンがこんなにデリケートな植物だとは知らなかった」と思う方も多いでしょう。
「何だかサボテンを育てる自信がなくなってきた」という方もいるかもしれませんね。
しかし、過剰に不安になることはありません。
サボテンは強い植物ですから、肥料が必ず必要というわけではありません。
サボテンを栽培して1~2年後からやり始めても大丈夫です。
ですからまず肥料の適量をマスターしましょう。
前述したように春と秋に月2~3回のペースに液体肥料をあげて様子を見ます。
量を記録しておくとなおよいですね。
そうやってサボテンにあげる肥料の適量をみつけます。
植え替えは購入して2年後以降でも十分です。
その場合は「ちょっと少ないかな」という量の肥料でまず様子を見て、問題ないようでしたら次の植え替えから肥料の量を増やしましょう。

おわりに

さて、今回はサボテンの肥料の種類やあげかたをご紹介させていただきました。
まめると

  • サボテンを大きくしたい場合は肥料が必要
  • 肥料には液肥・有機肥料・固形肥料がある
  • サボテンは春と秋、植え替えの時に肥料をあげる
  • 肥料負けをしてしまったらすぐに植え替える

ということです。
サボテンは小さいものでも人気が高く、無理に大きくしたくないという方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、サボテンは成長させれば株分けが可能ですし、美しい花を咲かすこともあります。
また、うまく育てればサボテンは50年近く生きる場合もあるのです。
お気に入りのひと鉢を見つけたのなら、ぜひ肥料のやり方をマスターして大きく成長させ、美しい花を咲かせてあげてください。
手塩にかけたサボテンが美しい花を咲かせると、その喜びもひとしおですよ。
また、インターネットを検索するとサボテンを育てている人の交流サイトなども見つかりますので、「他の人がどうやって肥料をあげているのか」を聞いてみるのも参考になるでしょう。