観葉植物の上手な手入れ方法は? 知っておきたい3つのポイント

観葉植物観葉植物があると家の中が柔らかい雰囲気になります。
また、グリーンは人を癒やす効果があるので観葉植物を育てているとストレスがたまりにくくなるそうです。
そこで今回は観葉植物の手入れ方法や育て方をご紹介しましょう。
観葉植物をいつも枯らしてしまうという方は、ちょっとお手入れの方法を工夫してみてください。
また、水やりや剪定方法もご紹介しますよ。
観葉植物を上手に育ててみたいという方や、今度こそ枯れずに育てたいという方はぜひ読んでみてください。

目次

  1. 観葉植物ってどんな植物?
  2. 観葉植物の上手な手入れ方法とは?
  3. 植物が弱ってきてしまったら?

1 観葉植物ってどんな植物?

この項では、「観葉植物」として園芸店やホームセンターで売られている植物の特徴についてご紹介します。
特徴がわかれば育て方も見えてきます。

1-1.育てやすい南国の植物

園芸店やホームセンターで売られている観葉植物にはいろいろな種類がありますが、「育てやすい南国の植物」という共通点があります。
南国の植物は北国の植物に比べると成長が早く、緑が鮮やかで見た目がきれいなのです。
また、室内で育てるならばたとえ冬でも問題ありません。

1-2.半日陰でも育つ

室内で植物を育てる場合、もっとも不足しがちなのは日光です。
特に日中は家に人がいないという場合は、植物が1日中日陰に置かれっぱなしということも珍しくありません。
そこで半日陰でも育つ植物が「観葉植物」として販売されることが多いです。
しかし、いくら半日陰で育つといっても全く日光を当てなくても良いというわけではありませんので、注意してください。

1-3.生命力が強い

観葉植物は生育環境ががらりと変わることも珍しくありません。
ですから環境の変化と生命力が強い種類のことが多いです。
ですからそれほど神経質にならなくても、水やりと日光に当て忘れないように注意すれば、何年も元気で育ってくれるでしょう。
また、観葉植物の中には多肉植物やサボテンなど、水をあまり必要とせず、インテリアのように育てられるものもあります。
留守がちで週に1~2度しか水をあげられないという場合はこのような植物を育ててみてもよいですね。

2 観葉植物の上手な手入れ方法とは?

では、観葉植物を元気に育て続けるためのお手入れ方法とはどのようなものでしょうか?
この項ではそれをご紹介します。

2-1.水のやり方

植物は毎日水をやらなければならない、と思っている方は多いでしょう。
しかし、植物にとって必要な水の量というのは種類、季節、置かれた環境によってすべて変わってきます。
機械的に朝晩水をあげ続ければ根腐れの原因になるでしょう。
植物にとってどれだけ水が必要か、ということは植物を買う際についてくるプレートにかかれています。
プレートがないという場合は、インターネットで検索してみると必要な量がすぐにわかるでしょう。
植物がどれほど水を必要としているかは、丸1日水をあげずにおき、その翌日にたっぷりと水をあげればすぐにわかります。
鉢からすぐに水がしみだしてくるようであれば、植物は水をそれほど欲していません。
逆になかなか水が鉢から出てこないようであれば、植物が水を勢い良く吸い上げている証拠です。
植物を買ったらこの方法を試してみましょう。
また、一般的に春と秋は植物の成長期に当たりますので、水がたくさん必要です。
逆に夏と冬はそれほど水は必要ありません。
特に夏は植物が干からびない程度に水は必要ですが、気温が高い時間に水をあげると根が傷む難しい季節です。
水をあげる時間帯にも注意しましょう。

2-2.日の当て方

植物には日光が不可欠です。半日陰でも育つ植物とはいえ、できるだけ長く日光に当ててあげましょう。
日中留守がちという場合は、日が差し込む窓辺に置いてあげるとよいですね。日光も特に必要とするのは春と秋です。冬は日光も必要ですができるだけ暖かい場所に置いてあげましょう。夏は逆に強い日差しに当てすぎないように注意しましょう。

2-3.肥料のやり方

植物が大きくなるには栄養分が不可欠です。
肥料には土に混ぜるタイプのものと、液肥といって液体状の肥料を土に加える方法の2種類があります。
土に混ぜるタイプは植え替えの時に使用し、液肥は春と秋の成長期に与えるとよいでしょう。
逆に夏と冬は植物が休眠状態といって体を休めている時期ですので、肥料は必要ありません。
また、早く大きくしようと肥料を与えすぎるとかえって植物が傷んでしまいます。肥料の用量や用法は必ず守りましょう。

2-4.剪定・植え替えの仕方

植物はうまく育てればどんどん成長していきます。そこで必要になるのが剪定と植え替えです。
剪定(せんてい)とは余分な枝を切り落とし、植物の形を美しく保つほか、無駄な枝に栄養分を取られないようにするための措置です。
植え替えは、鉢の中で根っこが絡まったり腐ったりしないように大きめの鉢に植え替えてあげることです。
剪定も植え替えもおすすめは春です。
春は最も植物が育つ季節ですから、枝を落としたり、植え替えたりしてもそれほどダメージはありません。
逆に夏や冬は避けたほうが良いでしょう。
夏を越した植物が、もっさりと茂ってしまったり、鉢が小さそうならば秋に植え替えをしてもよいですが、できるだけ気温が高いうちに行いましょう。
剪定は、余分な葉っぱや枝をすべてきり落としてしまって大丈夫です。
植え替えは今使っている鉢より一回り大きな鉢に、園芸用の土と肥料を入れて植え替えましょう。

3 植物が弱ってきてしまったら?

では最後に、植物が弱ってきてしまった時の対処法をご紹介します。
植物に元気がなくなったらできるだけ早く処置をしてあげることが大切です。

3-1.水や肥料のあげすぎ

植物が弱る最も多い原因が水や肥料のあげすぎです。
水をあげすぎると根腐れし、肥料をあげすぎると肥料焼けしてしまいます。
根腐れかどうか確かめるためには、根っこに近い部分の幹をそっと触ってください。
黒く変色していたり、ぶよぶよと柔らかければ根腐れしています。
ここまでなってしまうと手遅れですが、元気がないくらいの場合は良く日の当たる場所に置いて2~3日放っておきましょう。
水のやりすぎが原因なら乾燥すれば元気を取り戻します。
元気がないからと水をあげたり肥料を追加したりしてはいけません。

3-2.病気や虫がついた

葉っぱに黒い斑点がでてきたり、葉の一部が枯れたりした場合は病気が疑われます。
この場合は市販の治療薬を買ってきて用法と用量を守って塗布しましょう。
虫がついた場合は軍手やティッシュでそっと虫を駆除します。
薬を使う方法もありますが、小さな鉢ひとつくらいならば、手で駆除したほうが早いですし安全です。

3-3.エアコンの風や暖房で弱った

冬の室内はエアコンの風や暖房が植物を弱らせる場合があります。
観葉植物は冬の間、エアコンの風が直接当たる場所に置かないようにしましょう。
また、床暖房の上に鉢受け越しとはいえ植物を置いてもいけません。
置く場所がない場合は厚い段ボールか木の板を敷いたうえに乗せましょう。

おわりに

いかがでしたでしょうか。今回は観葉植物の手入れ方法をご紹介しました。
まとめると

  • 観葉植物は半日陰でも育つ生命力の強い南国の植物が多い
  • 水のやり方、日の当て方、肥料のやり方に気を付ける
  • 植え替えや剪定は春か秋に行う
  • 根腐れをした場合は水をあげずに様子を見る

ということです。
毎日水をあげていた、日陰にずっと植物を置いていたという方は、これからは水を控え、できる限り植物を日光に当ててください。