インドアガーデニングとはどんなもの?育てやすい植物はあるの?

ガーデニングというと庭やベランダなどの屋外で行うもの、というイメージがあります。しかし今はインドアガーデニングといって室内でガーデニングを楽しむ方も増えているのです。グリーンに癒し効果があるのは広く知られていますが、インテリアにしても素敵でしょう。

そこで今回は、インドアガーデニングのやり方やおすすめの植物、そして注意点などをご紹介します。外で行うガーデニングとどこが違うのでしょうか? インドアガーデニングを始めたいという方はまずはこの記事を読むと、必要なものや注意点がわかりますよ。

  1. インドアガーデニングとは?
  2. インドアガーデニングを行う際の注意点は?
  3. インドアガーデニング向きの植物は?

1.インドアガーデニングとは?

この項では、インドアガーデニングの定義ややり方などをご紹介します。屋外で行うガーデニングとどこが違うのでしょうか。

1-1.インドアガーデニングって何?

インドアガーデニングとは、屋内で植物を育てることです。室内で育てている鉢植えの観葉植物もインドアガーデニングの一種ということになりますね。

また、温室栽培の植物もインドアガーデニングと言えるでしょう。しかし温室は植物を育てるのに適した場所であるのに対し、部屋の中は決して植物にとって快適とはいえません。ですから人が手を加えて植物を育ててあげる必要があります。

1-2.インドアガーデニングのメリットは?

インドアガーデニングは、屋外で行うガーデニングに比べて手軽に始められます。たとえひと鉢の観葉植物でも、立派なガーデニングですよ。また、屋外で行うガーデニングよりも気候や虫の影響も受けにくいですし、病気にもかかりにくいでしょう。

さらに、インドアガーデニングに向いている植物は乾燥に強いものが多いので、水やりもそれほど頻繁に行わなくても大丈夫です。ですから、出張などで家を空けることが多い人でも植物を育てられるでしょう。

1-3.植物でインテリアを楽しもう

グリーンに癒し効果があることは、広く知られています。元々人は森に住んでいたので、植物の緑を見ると落ち着くのでしょう。また、現在は植物を育てる鉢もデザインが豊富になりました。

ですから、単に「癒しグッズ」として植物を育てるのでなく、インテリアとして植物を楽しむこともできるでしょう。植物の大きさも人の背丈ほどあるものから、手のひらに乗るくらい可愛いものまでバラエティに富んでいます。

2.インドアガーデニングを行う際の注意点は?

では、インドアガーデニングを行う際にはどのようなことに注意すればよいのでしょうか?
この項ではそれをご紹介します。

2-1.直射日光を必要としない植物を選ぶ

植物によって日光の必要量は違います。毎日直射日光を当てなければうまく育たない植物もあるでしょう。しかしそのような植物はインドアガーデニングには向いていません。インドアガーデニングを行うならば、成長にそれほど日光を必要としないものを選びましょう。

ただし、日光を全く必要としない植物もありません。ですから毎日必ず数時間は窓越しの日光を当ててください。

2-2.湿気に気をつけよう

植物を育てる鉢の土は、腐葉土などが含まれています。腐葉土は木や葉っぱが朽ちたものですから、いつまでもじめじめと湿っているとカビが生えることもあるでしょう。カビをいつまでも放置しておくと、植物に影響が出るかもしれません。ですから換気を十分に行い、風通しの良い場所で植物を育てましょう。

2-3.ほこりに気をつける

屋外では風が吹きますから、ほこりがいつまでも葉の表面につくことはありません。しかし屋内では、油断していると葉にほこりが積もることもあるでしょう。葉が大きい植物を育てている場合は、掃除のついでに葉のほこりもぬぐってあげてください。

2-4.エアコンの風に気を付ける

インドアガーデニングで一番気を付けなければならないのが、エアコンの風です。人間にとっては心地の良いものでも、植物のとっては暑すぎたり寒すぎたりします。

また、エアコンの風はとても乾燥しています。エアコンをつけるようになったら植物の葉に霧吹きで水をかけてあげましょう。そうすれば葉を乾燥から守ってくれます。

さらに、冬には床暖房に気をつけてください。床暖房が強すぎると鉢受けがあっても根の付近の温度ばかりが上がってしまい、植物を傷める原因になります。床暖房のあるお宅は冬の間、植物を別の場所に移すか何枚も底敷をひいて暖房の熱が植物に伝わりすぎないようにしましょう。

しかし、同じ家の中でも底冷えのする場所に植物を置いてもいけません。北国の場合は鉢の水が氷りつくこともあります。ですから、冬の間は直接暖房の当たらない寒すぎない場所に置いてあげましょう。

3.インドアガーデニング向きの植物は?

では最後にインドアガーデニング向けの植物の一例をご紹介します。「観葉植物用」と書いてある植物以外にもおすすめのものもあるのです。

3-1.多肉植物

最近は園芸店だけでなく、ホームセンターや雑貨店などでも販売されています。ぷっくりとした肉厚の葉の中に水を蓄えるので、あまり水やりをしなくても元気に育ってくれるでしょう。また、生命力がとても強いので枯れにくく、ガーデニング初心者にはぴったりです。

3-2.サボテン

こちらもお世話のいらない植物の代表格のようなものです。多肉植物と寄せ植え風になったものもあり、インテリアとしても楽しめるでしょう。ただし、このサボテンは水をやりすぎても根腐れを起こしやすいです。水は鉢の水が完全に乾いたら、たっぷりあげましょう。小さいサボテンをいくつも並べてもインテリアとして素敵ですよ。

3-3.ハーブ

料理にも使えるバジルやミント、ローズマリーなどを育ててみるのも楽しいでしょう。キッチンが日当たりの良い場所にある家では、窓辺に鉢植えを置いておけば新鮮なハーブがいつでも手に入ります。ハーブはとても生命力が強いので、一度根付くと爆発的に増えるでしょう。ですから小さい鉢に植えるときは、適当に間引きをしてあげると元気に育ちます。

3-4.インドアガーデニングに必要な物は?

インドアガーデニングを行う際に必要な物はほとんどありません。水やり用にじょうろを買っても良いですが、ペットボトルなどでも代用できるでしょう。霧吹きは便利なので、ひとつ持っておいて損はありません。土や肥料などは最初から全部そろえずに、必要になったときに買うくらいでちょうどよいでしょう。鉢受けがオシャレじゃない、という場合はもう使わない食器などを鉢受け代わりにするとオシャレですよ。

おわりに

今回はインドアガーデニングを行う方法や注意点などをご紹介しました。

まとめると

  • インドアガーデニングは屋内で行うよりも簡単
  • インドアガーデニングはひと鉢からでも始められる
  • 多肉植物やサボテンはインドアガーデニングに最適

ということです。

家の中にグリーンがあるだけで、なんとなくなごみの空間ができあがります。何か癒しが欲しいという場合は、きれいな花が咲く鉢を買ってみても良いでしょう。

また、多肉植物やサボテンにも花をつける種類があるのです。特にサボテンの花は美しく、愛好家もたくさんいます。サボテンは花つきのものも売っていますが、通常のものでも2~3年育てて大きくすると花をつける場合があるでしょう。ハーブの場合は食用のほかにリラックスできる香りをかもしたり、虫よけの効果があるものもあります。