植木鉢が凶器になるかも!? ガーデニングの台風対策をご紹介します。

9月も半ばですが、まだまだ台風が上陸する可能性もあります。
台風18号の被害も記憶に新しいですよね。
また、秋はガーデニングの季節でもあります。
新しい植物の苗や種を植えた人もいるでしょう。
今回は、ガーデニングの台風対策をご紹介します。
今は、庭だけでなくベランダでガーデニングをする人もたくさんいるでしょう。
ベランダの植物は対策をしっかりしておかないと、近隣の住人に迷惑をかけるかもしれません。
ガーデニングを楽しんでいる方は、ぜひこの記事を読んでみてくださいね。

目次

  1. 台風の何が危険なのか?
  2. 上陸する前にできる台風対策とは?
  3. 台風が去った後にやるべきこととは?
  4. おわりに

1.台風の何が危険なのか?

台風が上陸すると、激しい風雨が発生します。
「風台風」「雨台風」という言葉があるように、どちらか一方だけが激し場合もありますが、たいていは激しい雨と風が同時に起こるのです。
激しい雨が降れば土がえぐれてせっかく植えた苗や種が流れてしまうかもしれません。
また、庭に浸水すれば植物も水につかってしまいます。
早く排水しなければ根腐れが起こるでしょう。
さらに、風が吹けば庭木の枝が折れたり植木鉢やプランターが飛ばされたりします。
植えたばかりの若木だと、幹が折れることもあるでしょう。
また、風は高いところほど強く吹きます。
高層階のベランダに強風が吹けば、土がつまっている思いプランターや植木鉢も飛ばされてしまうかもしれません。
それが窓や壁に当たれば凶器になります。
さらに、ベランダから植木鉢などが落ちて通行人に当たれば、大変なことになるでしょう。
ですから、台風がくる前に対策を立てておくことが大切です。

2.上陸する前にできる台風対策とは?

では、台風がやってくる前に何をしておけばよいのでしょうか?
この項では、台風が上陸する前にできる対策をご紹介します。

2-1.庭木

庭木は余分な枝を剪定(せんてい)しておきましょう。
また、枝が茂りすぎていると風の抵抗が強く、枝が折れるかもしれません。
枝すきをしておくとなお安心です。
また、植えたばかりの苗木は、支柱を立てておきましょう。
しっかりと根を張っている庭木の場合、暴風雨でも倒れることはまずありません。
しかし、老木の場合は中が空洞になっていると倒れる可能性があります。
このような木が庭に合って心配という場合は、一度造園業者に相談してみましょう。

2-2.植木鉢・プランター

植木鉢やプランターはできるだけ屋内か、軒下に置いておきます。
置き切れない分は、複数の鉢をくくって風に飛ばされないようにしましょう。
大きな植物が育っている鉢は、葉をビニールひもでくくって風の抵抗を少なくしてください。
ベランダの柵(さく)にかけるタイプのプランターを設置してある人は、すべておろしましょう。
たとえ内側でも暴風で飛ばされては大変です。
さらに、花や実はできるだけ切ったり取ったりしておきましょう。
暴風で飛ばされたりするよりましです。
また、ベランダで背の高い植物を育てている場合は、葉を縛った後、そっと倒しておきましょう。
風に倒されるよりもダメージが少ないです。

2-3.ガーデニングの道具

ガーデニングの道具は、室内に入れておきましょう。
からの植木鉢やプランターは軽いものですが、風に飛ばされると大変です。
また、土や肥料も雨に流れだすかもしれません。
庭に物置がある人は、そこに入れて扉をしっかり閉めてください。
ベランダでガーデニングをしている人は、隣家との境にある仕切り板の前には何も置かないようにしましょう。
仕切り板は、いざというときに破って隣に避難するためのものです。
その前に荷物を置けば、通れなくなってしまいます。

3.台風が去った後にやるべきこととは?

無事に台風が通過したら、何をすればよいのでしょうか?
この項では、台風が去った後に確認することをご紹介します。

3-1.庭木などが折れていないか確認する

庭木が折れて道路に転がっていたりすると、交通事故の原因になります。
庭木が折れている場合は、どこかに転がってないか探しましょう。
また、完全に折れていない場合は添え木を当ててあげればくっつく場合があります。
背が高い草木が根元から倒れていた場合は、起こして添え木を当ててあげましょう。
後は植物の生命力に任せてください。

3-2.プランターなどを元に戻す

植木鉢やプランターなどを元に戻します。
ベランダでガーデニングをしている場合は、台風が去った後もしばらく雨風が強ければ、少し待ってください。
特に、風が強いときにベランダの柵に引っ掛けるタイプのプランターを戻してはいけません。
植木鉢の土が流れだしているようならば、少し足してあげましょう。

3-3.排水溝の掃除をする

ベランダでガーデニングをしている場合は、排水溝に土や落ち葉がつまっている場合があります。
そのままにしておくと、雨水などがうまく排水できないので、丁寧に掃除をしましょう。
ベランダに土や葉っぱが散らばっている場合も同様です。

3-4.庭木や植木鉢が近隣の家を傷つけてしまったら?

対策をしていても、庭木が折れたり植木鉢が飛んで行ってしまったりすることは完全に避けられません。
特に、風が強い場合は枝やガーデニング用の小物が近隣の家を傷つける場合があります。
はっきりとした証拠があるのならば、素直に謝りましょう。
火災保険などに入っている場合は保険が使えることもあります。
ただ、相手が「お宅の庭木が飛んできて屋根を傷つけたに違いない」など、決めつけているようならば少し厄介です。
台風のときはいろいろなものが飛んできます。
ですから、証拠がなければ認められないという気持ちもあるでしょう。
そのようなときは、改めて話し合いの場を持ってください。
立ち話で済むようなことでもありません。
早急に片付けようと思わない方がよいですね。

3-5.ほかの家のガーデニング用品が自宅を傷つけたら?

逆に、ほかの家のガーデニング用品が自宅を傷つける可能性もあります。
そのような場合は、証拠の写真を撮っておきましょう。
枝や植木鉢が飛んできてガラスなどを割った場合は、その瞬間を写真に撮っておいてください。
また、屋根は案外衝撃に弱いのです。
ただし、すぐに屋根の破損が発見できなかった場合は弁償してもらうのは難しいでしょう。
屋根が台風で壊れた場合は、火災保険で直せる可能性があります。
台風はどうしても避けられない災害です。
ですから、被害者であってもあまり無理強いをしてはいけません。
ご近所関係が悪くなる方が問題になることもあります。

4.おわりに

いかがでしたか?
今回はガーデニングの台風対策についてご説明しました。
まとめると

  • 台風は雨と風が同時に発生するため、植物や庭木に大きな被害が出る場合がある。
  • 上陸する前にしっかり台風対策をしておく。
  • 台風が去った後は、後片付けをしよう。

ということです。
台風の被害は終わるまで予想できません。
しかし、台風が上陸しやすい場所は事前に分かります。
台風の通り道に住んでいる場合は、ガーデニングにも気を配りましょう。
住宅密集地に家がある場合は、枝ぶりが大きくなる木やもろい木は植えてはいけません。
さらに、マンションのベランダでガーデニングを楽しむ場合は、植木鉢やプランターを置きすぎないように注意してください。
ベランダは共有部分などで避難の邪魔になるものを置いておくと注意されます。
また、日頃から近隣と有効な近所づきあいをしておきましょう。