観葉植物はガーデニング初心者でも育てやすい植物です。
サボテンなどの多肉植物も育てば育つほど、大きくなっていきます。
少しずつ鉢植えが狭くなってしまうでしょう。
そこで、植え替えのタイミングや方法、植え替えの注意点、観葉植物や多肉植物を上手に育てるコツについて説明します。
ガーデニング初心者や鉢植え・植え替えで悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。
1.植え替えの方法や上手に育てるコツ
基本的に、観葉植物や多肉植物は植え替えをしていかなければなりません。
植え替えにもさまざまな方法があるため、種類に合った方法を選択する必要があります。
そこで、植え替えの方法や上手に育てるコツについて説明しましょう。
1‐1.観葉植物の植え替えは2~3年に1度
観葉植物にはさまざまな種類があります。
細かい内容は種類によって異なりますが、一般的に、観葉植物の植え替えは2~3年に1度です。
「植え替えをする必要はない」と思うでしょう。
しかし、植え替えを定期的にしていかなければ、根づまりを起こすので要注意です。
根づまりは、鉢植えの底から根が飛び出てしまいます。根が底にたくさん出てきているのは植物が窮屈に感じている証拠です。根が十分に呼吸できなくなるでしょう。
また、長い間植え替えをしていない観葉植物ほど、土の栄養分や微生物が少なくなっています。
スムーズに成長できなくなってしまい、せっかく立派になった観葉植物が枯れてしまうでしょう。
1‐2.多肉植物は古い根を整理する
サボテンなどの多肉植物はガーデニング初心者向きです。
頻繁に水やりをする必要もないので、気軽に育てることができるでしょう。
しかし、観葉植物と同じく多肉植物も定期的に植え替え・根切りをしていかなければなりません。
根切りの仕方はとても簡単です。
まず、古い土から多肉植物を取り出します。
そして、根についている土をやさしく取りのぞいていきましょう。
もし、多肉植物の根が茶色・変色しているのなら古いのでカットしてください。古い根をカットしていかなければ、多肉植物の成長が悪くなってしまいます。
また、長く伸びすぎている根もカットしてくださいね。
古い土は硬くなっているのでなかなか抜けないでしょう。
引っぱりすぎるのは根に悪いので、あくまでやさしく扱うことが大切です。
1‐3.それぞれの植物に適した土を使う
定期的な植え替えによって、植物は再びよい環境の中で育ちます。
長年植え替えをしていない土には栄養が足りません。
植え替えの際は、新しい土にすることが大切になるでしょう。
植え替えをする前に新しい土を準備してください。
「どの土を選んだらいいのかわからない」と思いがちですが、それぞれの種類に適した土があります。
たとえば、多肉植物の場合は通気性、排水性、保肥力、粒の均等、保水性の5つがポイントです。5つの条件に合っている土を選んでください。
観葉植物は保水性にすぐれているタイプが好ましいです。
多肉植物・観葉植物専用の用土が販売しているので、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。
2.植え替えのタイミング
2‐1.観葉植物の植え替えは5月~9月
植え替えのタイミングは非常に大切です。
タイミングを誤ってしまえばせっかく育てた観葉植物が台無しになってしまいます。
一般的に、観葉植物の植え替えタイミングは5月~9月までの時期になるでしょう。
最適な時期は気候が暖かくなる5月~6月ごろになります。
人間にとってもすごしやすい時期が最適のタイミングです。
夏に強い観葉植物は真夏でも植え替えできるでしょう。
しかし、逆に暑さが苦手な種類はおすすめできません。
夏に弱い種類は涼しくなる9月ごろに植え替えるといいですよ。
根の成長が遅い観葉植物は根鉢を崩してはいけない種類があります。植え替えるときは十分に注意してくださいね。
また、寒くなり始める秋~冬の植え替えは根が衰える可能性があります。植え替えるた後はできるだけ暖かい室内にいれてください。
2‐2.多肉植物の植え替えは3つの生育タイプによって異なる
多肉植物は非常に種類が豊富です。
大きく種類にわけると、「夏型」「冬型」「春秋型」の3つになります。
それぞれの生育タイプによって植え替えのタイミングが異なるでしょう。
「夏型」タイプは3月~6月の春、「冬型」タイプは8月~11月の夏から秋、「春秋型」は3月~4月の春になります。
多肉植物は生育タイプによって成長サイクルが異なるものです。
自分が育てている多肉植物の生育タイプをきちんと把握しておきましょう。
多肉植物は生長期・休眠期の2つが成長サイクルになります。
基本的に休眠期が終わって生長期が始まる時期が植え替えのベストタイミングになるでしょう。
3.植え替えの注意点
3‐1.根切りするときに使う“はさみ”に要注意
観葉植物・多肉植物の植え替えをするとき、いくつか注意点があります。
正しい方法で植え替えをするためにも、注意点をしっかり把握しておきましょう。
植え替えをする際、観葉植物・多肉植物にばかり目を向けてしまいがちです。
しかし、根切りするときに使う“はさみ”にも注意してください。
剪定用(せんていよう)はさみを使うのが基本になります。
はさみは直接根に触れるので必ず「殺菌消毒」をしてください。殺菌消毒をしなければ、切り口から細菌が入ってしまいます。
そして、多肉植物・観葉植物が枯れてしまうのです。
切り口から細菌が入らないためにも、剪定用(せんていよう)はさみをきちんと消毒してください。
カットする前にはさみに熱湯をかけましょう。火であぶるだけでも殺菌消毒ができます。
3‐2.水やりや鉢植えの置き場所
植え替えたらすべてがOKというわけではありません。
植え替え後もきちんと管理しておかなければ育たなくなります。
観葉植物の植え替えが終わった後は、肥料を与えないようにしてください。
そして、直射日光や風の当たらない場所に置きましょう。
植え替え直後は植物も新しい環境に慣れるまで時間がかかってしまいます。新芽の伸びがよくなったな…と感じたら、通常の管理をしていきましょう。
一方、多肉植物は植え替えた後水やりをしません。
基本的に、3日~1週間ほど放置します。放置した後、水をたっぷりあげてください。
植え替え後は特に植物の状態を観察しなければなりません。
朝起きたとき、仕事から帰ってきたときなど植物の様子をチェックしてくださいね。
植物の種類によって置き場所も異なります。育てている植物の種類をきちんと把握しておきましょう。
4.まとめ
植え替えの方法や上手に育てるコツ、植え替えのタイミング、注意点について説明しましたが、いかがでしたでしょうか。
ガーデニング初心者でも知識を身につけておけば、上手に植え替えができます。
多肉植物・観葉植物にもさまざまな種類があるのでまずは、自分が育てている種類の特徴を把握してください。
そして、種類の生育タイプに合った方法で植え替えをしましょう。
定期的に植え替えをしていかなければ、土の中に生息している微生物や栄養分がなくなります。
少しずつ多肉植物・観葉植物の生育が悪くなってくるので要注意です。
植え替えた後も、できるだけ植物の様子を毎日チェックしてください。
置き場所や水やりの仕方によってはスムーズに育たなくなります。
楽しく育てるためにも正しい方法で植え替え・管理をしてくださいね。