「インテリアとしてグリーンが欲しい」と思ったとき必ず選択肢に上がるのが多肉植物です。
多肉植物はお世話が簡単で、枯れにくいので初心者向き。
お店やオフィスに飾られることも多いでしょう。
また、サボテンも多肉植物の一種です。
そこで、今回は多肉植物の種類の違いや育て方などをご紹介しましょう。
育てやすいというイメージがある多肉植物ですが、中にはコツが必要なものもあるのです。
多肉植物を育ててみたいという方は、ぜひこの記事を読んでみてください。
1.多肉植物って何?
多肉植物とは、葉や茎、根に水を蓄えられる乾燥に強い植物の総称です。
園芸店や雑貨店などで、ぷにぷにとした肉厚の葉っぱを持つ植物の鉢植えを見たことがある方もいるでしょう。
あれが、多肉植物です。
また、鋭いとげを持つサボテンも多肉植物の一種。
さらに、葉っぱが特徴的な植物が多いですが、中には花を咲かせたり紅葉したりするものもあります。
人気があるものは、手のひらサイズの小さな鉢植えですが、中には背丈を超えるほど育つものもあるのです。
2.多肉植物が初心者向けといわれる理由
多肉植物は初心者でも育てやすい、といわれていますがそれはいったいなぜでしょうか?
この項では、その理由をご紹介します。
2-1.枯れにくい
植物の中には、温度変化や乾燥に弱くお世話を忘れると1日で弱ってしまうものもあるでしょう。
しかし、多肉植物はもともと荒れ地に自生していた植物です。
砂漠の中で育つサボテンの映像や写真を見たことがある方もいるでしょう。
ですから、環境の変化に大変強く、水がなくても枯れにくいのです。
そのため、留守がちなお宅でも問題ありません。
サボテンなど1か月に1度の水やりで十分でしょう。
2-2.生命力が強い
多肉植物は、葉っぱ1枚からでも新しい芽が出てきます。
また、挿し木をすれば簡単に増やせるでしょう。
つまり、とても生命力が強いのです。
鉢植えが枯れてしまう一番の原因は乾燥や根腐れですが、多肉植物の場合は腐った場所を取ってあげればまたそこから新しい芽が出てくることもあります。
2-3.成長が遅い
鉢植えで植物を育てていると、あっという間に大きくなってしまうことがあります。
鉢植えの中の土は有限ですので、植え替えが必要です。
しかし、多肉植物は成長が遅く植え替えが必要になるまで1年以上かかるものも珍しくありません。
ですから、面倒なお世話も必要ないでしょう。
3.多肉植物の代表的な種類とは?
多肉植物は、約2万種類あるといわれています。
この項では、その中でも比較的ポピュラーで育てやすいものをご紹介しましょう。
3-1.サボテン
とげのある種類が有名ですが、中にはとげのないものもふわふわした綿毛のような毛を持つものもあります。
大きさもさまざまで、手のひらに載るサイズから2mを超すサイズまでいろいろとあるでしょう。
観葉植物とインテリアの中間のような存在で、オブジェのような鉢植えも販売されています。
3-2.アロエ
傷薬や食材としても有名なアロエも、多肉植物の一種です。
鉢植えだけではなく、地面に直接植えても育ちます。
比較的大きくなる観葉植物ですが、育てやすいので人気があるのです。
3-3.アガベ
テキーラの材料、リュウゼツランが有名な多肉植物。たわしやロープの材料になるものもあります。
抱えるほど大きくなるサイズから手のひらサイズまで種類が豊富で、コレクションとしても人気です。
花が咲くものもありますので、鉢植えのほか地面に植えて楽しむ方もいます。
3-4.アエオニウム
真っ黒い葉を持つ「黒法師」という種類が有名です。円形状には葉っぱが開いていくので、鉢植えにすると見栄えがするでしょう。
寄せ植えにも使われることが多く、オフィスや店などに飾られることも少なくありません。
3-5.エケベリア
バラの花が咲くように葉が開くのが特徴です。
コレクターの人気も高く、高値で取り引きされることもあるでしょう。
また、葉っぱの色も赤紫やふちだけ赤いものもあり、バラエティー豊かです。
4.多肉植物の育て方
では、このような多肉植物はどうやって育てればうまく育つのでしょうか?
この項では、購入の際の注意点や、育て方のコツをご紹介します。
4-1.最初のひと鉢は、オーソドックスなものを選ぶ
多肉植物は、観葉植物とインテリアの中間のような形で売られることも多いです。
植木鉢代わりにコップや空き缶に寄せ植えされたものを見たことがある方もいるでしょう。
水が少なくても育つので、底に穴が開いていない入れものでも栽培可能です。
しかし、このような入れものでは、根腐れが発生しやすいでしょう。
ですから、最初のひと鉢はごくオーソドックスな植木鉢に植わったものにしてください。
その方が育てやすいのです。
4-2.水は鉢の土が完全に乾いてからあげる
多肉植物は水をあげすぎると枯れます。
特に、サボテンは水のやりすぎに弱く湿気がいつまでも残った土に植わっていると、腐りやすくなるでしょう。
多肉植物の水やりは土が完全に乾いてからたっぷりと上げるのがコツです。
夏ならば2週間に1度。冬場ならば1か月に1度でも十分でしょう。
4-3.直射日光の当たらない日当たりのよい場所に置く
植物は日光で光合成をして、栄養を作ります。
ですから、できれば日当たりのよい場所に置きましょう。
ただし、日当たりがよすぎても植物が育ちすぎます。
ですから、レースのカーテンを引いた窓辺に置くなど食説日の当たらない工夫をしましょう。
そうすれば、すくすくと育ちます。
4-4.枯れかけてもあきらめない
植物の一部が枯れてしまったり腐ってしまったりしてもあきらめてはいけません。
その部分を取りのぞいて、もう一度発芽や発根を促しましょう。
特に、葉っぱがある多肉植物の場合は、葉っぱ1枚から出も芽が出ます。
また、根っこが腐った場合は底をすべて切ってしまい、しばらくビンに差しておきましょう。
発根します。
このように、一部が枯れてもあきらめてはいけません。サボテンも、根っこの一部が腐っても底を切れば再生できるでしょう。
手を尽くしてみてください。
また、挿し木や差し葉をすれば健康な多肉植物なら、増やすことができます。
サボテンの場合は、若芽が出たらそれを指し機にしてみてください。新しく発根して株が増えていくでしょう。
5.おわりに
いかがでしたか?
今回は、多肉植物の種類や育て方についてご紹介しました。
多肉植物と一口にいっても、いろいろな種類があることがお分かりいただけたと思います。
多肉植物は、園芸店のほかに、ホームセンターや百円ショップ、通信販売でも販売されているでしょう。
値段もさまざまですが、高いものの方が長持ちをして丈夫というわけではありません。
むしろ手ごろな値段の方が育てやすいこともあるでしょう。
多肉植物だからといってまったくお世話をしないと枯れてしまいますが、朝晩水をやらなければならないということはありません。
1週間に1度様子を見ながら水をあげましょう。な
お、サボテンに霧吹きで水をかける人がいますが、それは水をやったことになりません。
必ず根元にたっぷりとそそいでください。そうすれば、根っこが水を吸収してくれます。
最初はひと鉢から始めて、じょじょに挿し木や差し葉で増やしていくのも面白いでしょう。