サボテンに最適な置き場所は? 季節によって変わる育て方を紹介!

サボテンの正しい置き場所についてご存じですか? サボテンを失敗せずに育てるためには、特に置き場所が重要なポイントになります。サボテンがどのような環境を好み、どのように管理するべきなのか、しっかりと勉強しておきましょう。インテリアとしてもおすすめのサボテン。置き場所に注意しながら管理して、理想の部屋を作り出してください。この記事では、サボテンの育て方や置き場所について詳しく解説します。

  1. サボテンの基礎知識
  2. サボテンの育て方について
  3. サボテンの置き場所について
  4. サボテンの育て方に関するよくある質問

この記事を読むことで、サボテンの適切な置き場所がわかります。元気に育ててあげるために、ぜひ参考にしてみてください。

1.サボテンの基礎知識

まずは、サボテンについて詳しく解説します。原産や種類などをまとめてみました。

1-1.サボテンとは?

サボテンは、南北アメリカが原産です。多肉植物と同じだと思っている人が多いでしょう。厳密にはサボテンも多肉植物ですが、園芸業界においては別物として扱っています。多肉植物は葉っぱや根、茎が肥大した植物の総称であり、その中でも、トゲの生え際に細かい綿毛を持つものがサボテンに分類されるのです。園芸店などでもサボテンと多肉植物は別物として扱われており、育て方にも違いがあります。多肉植物は種類によって好む環境が異なり、サボテンは夏型です。ほかの多肉植物に比べて水やりの頻度が多くなるという特徴を持っています。

1-2.人気の種類を紹介

サボテンの種類は2,000種以上あり、その中にはガーデニングにおすすめのものもたくさんあります。特に人気が高いのは、ブラジリカクタス属の「雪晃(せっこう)」です。美しい花を長く楽しむことができるため、インテリアとしても最適なサボテンとなっています。そのほかにも「象牙丸」や「金烏帽子」など、初心者でも育てやすいサボテンが特に人気です。

2.サボテンの育て方について

次に、サボテンの育て方について解説します。そろえる道具や水やりについてもまとめてみました。

2-1.基本的な育て方とは?

サボテンは基本的に、室内で育てる方法と地植えする方法があります。育てたいサボテンが寒さに強いタイプか弱いタイプかによって、どちらの栽培方法が適しているか考える必要があるでしょう。アガベやユッカなどの品種は比較的寒さに強いため、地植えでも問題なく栽培することができます。大きく成長するものもあるため、十分なスペースを確保しておきましょう。地植えの開始時期に適しているのは春です。水はけのよい土壌を作り、根詰まりや根腐れを起こさないように気をつけましょう。室内で育てる場合は、管理場所や手入れの仕方にも注意が必要です。特に冬は水やりによってサボテンが凍ってしまうこともあるため、適切な方法を把握しておきましょう。ほかにも、水耕栽培でサボテンを育てる方法もおすすめです。根の美しさを楽しむことができるため、インテリアとしても最適と言えるでしょう。安定した栽培が可能であるため、初心者でも成功しやすいのが特徴です。

2-2.初心者向けの種類を紹介

ガーデニング初心者におすすめなのは、室内で栽培できるサボテンです。強い日光がなくても育つ「白桃扇」や、暑さに強い「般若」、日本の気候に合っている「短毛丸」などは、育てやすいことで知られています。置き場所や水やりの方法などに注意してあげれば元気に育つため、初心者の方はまずこういった種類のものからチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

2-3.そろえる道具

サボテンの栽培を始める前に、必要な道具をそろえておきましょう。植え替えにも備える必要があります。水はけのよい鉢と多肉植物用の土、鉢底土のほかにも、スコップやピンセット、じょうろ、ハサミなどを用意しておくと安心です。サボテンは、根腐れを防ぐためにも定期的な植え替えが必要になります。成長に合った大きさの鉢を用意してあげましょう。

2-4.水やりについて

サボテンを元気に育てるためには、水やりの仕方にも注意が必要です。サボテンが枯れてしまう原因の多くは「水不足」か「水の与えすぎ」だということをご存じでしょうか? サボテンは時期によって水やりの仕方を変えなければなりません。生育期である夏場には多くの水を必要とし、休眠期である冬はほとんど水を必要としないのです。サボテンは乾燥に強い植物ですが、生育期に水分不足になると枯れてしまいます。鉢土が乾いたら、鉢底からあふれるくらいたっぷりと水を与えてください。冬場に凍結の心配があるときは、まったく水を与えないようにしましょう。

3.サボテンの置き場所について

置き場所はサボテンの栽培を大きく左右します。理想の環境や季節との関係についても知っておきましょう。

3-1.サボテンにとっての「理想の環境」とは?

サボテンの生育には、水だけでなく「日光」が必要です。特に室内で栽培する場合は、日当たりのよい場所を選んで置いてあげましょう。同時に、風とおしも考慮してください。サボテンは湿気が苦手なため、風とおしが悪いと病害虫が発生しやすくなります。気温については、サボテンは0度くらいまで耐えることが可能です。室内栽培であれば冬場も心配ありません。昼間はできるだけ日光の当たる場所で管理して、気温が下がる夜は窓辺から移動してあげましょう。サボテンには寒さに弱い品種もありますが、5度以上を保っていれば問題ありません。ただし、暖房の効いた部屋には置かないようにしてください。

3-2.室内のどこに置くべきか?

サボテンは日光を好むため、窓際に置く人が多いでしょう。しかし、夏の強い日差しは危険です。日焼けを起こし、変色の原因になってしまいます。そのため、夏場は直射日光を避けるように、窓際に置いてレースのカーテン越しに日を当ててあげるのが一番です。冬場の夜は、気温が0度以下にならない場所に移動してあげてください。

3-3.屋外の場合は?

屋外でサボテンを栽培する場合も、置き場所には注意が必要です。特に暖かい季節は屋外に出す人も多いと思います。できるだけ日陰の涼しい場所を選んであげるようにしましょう。また、サボテンは砂漠の植物であるため、少し乾いた環境を好みます。雨に当たらない場所に置くことも大切です。室内で育てていたサボテンを屋外に出す場合は、室内の日当たりのよい場所で少し慣らしてからにしてください。

3-4.季節との関係

季節によって置き場所を変えることが、サボテン栽培のポイントです。夏場は直射日光を避けて半日陰の涼しい場所で管理してください。室内で育てる場合は、クーラーの風が直接当たらないようにすることも大切です。冬場はできるだけ室内の窓から離れた場所で栽培し、屋外に出すときは霜が当たらないように注意しましょう。

3-5.NGな置き場所と注意点

以上のことから、夏場は直射日光の当たる場所、クーラーの風が当たる場所はサボテンにとってNGな環境であることがわかります。そして、冬場は気温が0度以下になる場所、エアコンが効いた部屋で管理するのは避けるようにしましょう。また、梅雨期はジメジメしがちなため、風とおしをよくすることと水の与えすぎに十分注意してください。

4.サボテンの育て方に関するよくある質問

サボテンの栽培を検討している人が感じるであろう疑問とその回答をまとめてみました。

4-1.室内でサボテンを育てる場合、1日どのくらい日光に当てればよいですか?

A.最低でも1日に3~4時間は日光に当ててあげましょう。太陽の傾きに合わせて場所を移動してあげることも大切です。

4-2.サボテンの栽培には肥料が必要ですか?

A.基本的に、肥料を与えなくても育ちます。しかし、大きく育てたいときは肥料を与えましょう。植え替えの際に元肥を与え、生育期に追肥を行ってください。

4-3.サボテンの植え替えはいつごろ行いますか?

A.真夏や真冬に植え替えを行うと失敗する可能性が高くなります。そのため、春か秋のどちらかに年1回、植え替えを行ってください。長い間植え替えをしないと水はけや生育が悪くなってしまいます。

4-4.家庭で育てたサボテンでも花は咲きますか?

A.サボテンによっては数十年に1回だけ花が咲くものや、高く育つまで花がつかないものもあります。家庭での栽培条件では開花が難しい場合も多いため、花がつきやすい品種かどうか確認してから選ぶとよいでしょう。

4-5.水やりに適した時間帯はありますか?

A.夏場は朝方か夕方以降の涼しい時間帯が望ましいでしょう。反対に、冬場は午前10時以降の暖かい時間帯に水やりをしてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか。サボテンを元気に育てるために最適な置き場所についてご紹介しました。サボテンは確かに初心者におすすめの植物です。しかし、何もしなくても育つというわけではありません。管理には工夫が必要であり、枯らさないためには正しい知識を得ておかなければならないのです。品種や季節によっても管理方法は変わってくるため、詳しく知っておきましょう。ぜひこの記事を参考にして、サボテン栽培に成功してください。