サボテンは花も楽しめる観葉植物! 室内での育て方はどうすべきか?

室内で観葉植物を育てる方はたくさんいます。中でも、育てやすいと人気があるのはサボテンです。サボテンはさほど手がかからず、初心者でも栽培が始めやすいことも、人気の背景にあります。どんな植物でも育て方のポイントやコツを抑えておくと失敗するリスクを軽減できるものです。
サボテンの育て方は、室内や地植えなどがありますが、土や肥料にかんする知識も必要になります。基本的な育て方をマスターし、サボテンを上手に育ててみましょう。
今回は、室内でサボテンを育てるときのポイントについて、ご紹介します。

  1. サボテンの基礎知識
  2. サボテンの育て方について
  3. 室内でサボテンを育てるときのポイント
  4. サボテンの育て方でよくある質問
  5. まとめ

サボテンは、花も楽しむことができる観葉植物です。サボテンにもたくさんの種類がありますから、自分に合うものを見つけ、サボテン栽培を存分に楽しんでみてください。

1.サボテンの基礎知識

サボテンとはどのような植物なのか、人気の品種などをご紹介します。

1-1.どんな植物か?

サボテンは、アフリカ大陸を中心とした乾燥地帯が原産です。しかし、まれに、熱帯地域や冷帯地域で育つ品種もあります。サボテン科に属する植物で、豊富な品種で花も楽しむことができるでしょう。

1-2.特徴と魅力

サボテンはほかの植物に比べ、水やりの手間がかからず、育てやすいのが特徴です。トゲやコロンとした見た目の可愛(かわい)らしさも魅力で、観賞用やオブジェとしても室内でアクセントになります。

1-3.人気の品種

サボテンの中で人気がある品種は、シャコバサボテン・ウチワサボテン・クジャクサボテン・カニサボテンなどです。種類によって見た目もずいぶん異なるため、複数を同時に育てる方もいます。それぞれ印象が違うサボテンを並べて育てるのも、楽しみの1つといえるでしょう。

2.サボテンの育て方について

サボテンは手がかからないとはいえ、基本的な育て方は習得しておくべきです。観察を怠り、枯れてしまったという失敗談もあります。育て方について理解しておきましょう。

2-1.基本的な育て方

サボテンを育てるときに意識したいのは、日当たり・風とおし・水やりです。乾燥地帯を原産とする種類が多いことから、湿気がこもりやすい場所は避けるようにしてください。日当たりはとても大切で、室内で育てる場合はなるべく日当たりのいい場所を選びましょう。とはいえ、直射日光があたる場所に長時間置くのは避けてください。葉が日に焼けてしまい、変色する危険性があります。室内で、日当たりがいい場所を選び、通気を維持してください。
サボテンは乾燥に強い特性を持っているため、頻繁に水やりをする必要はありません。土が乾いたら水を与えましょう。

2-2.室内

前述したとおり、室内でもサボテンの栽培は十分可能です。明るい場所を選び、風とおしを注意してください。湿度が高い場所では、根腐れやカビの発生などが心配されます。湿度管理はしっかり行いましょう。

2-3.地植え

地植えする場合、直射日光と雨が直接あたらない場所を選びましょう。サボテンは比較的低温にも耐えられる特性がありますが、寒さ対策はしっかりしておくべきです。寒い時期はビニールトンネルで保護するなどしてください。水はけも意識しましょう。

2-4.そろえる道具

サボテンを育てるときにそろえる道具は、プランターまたは鉢・サボテン用の土・ピンセット・霧吹き・肥料などです。鉢底に置く受け皿もあると便利でしょう。水をたっぷり与えるときは、じょうろも使います。

2-5.サボテンの育て方での注意点

サボテンはとてもデリケートです。観賞用として楽しんでいる中で、触れてしまうことがあると思います。しかし、なるべく触れず、静かに育てるようにしましょう。枯れる原因の多くは、誤った水やりです。育てるときには、水不足や水の与えすぎには十分注意してください。

3.室内でサボテンを育てるときのポイント

サボテンを室内で育てる場合のポイントをご紹介します。

3-1.室内栽培のメリット

サボテンは地植えでも栽培可能ですが、室内の方が管理しやすいものです。室内を明るく華やかにしてくれるため、観賞用として長く愛し続けることができます。室内栽培は、温度・日当たり・湿度・水やりなど、目が行き届きやすいのもメリットです。地植えで失敗した方でも、室内栽培ではうまく育てることができたという例もあります。

3-2.室内で育てるときに気をつけること

3-2-1.土について

サボテンを育てるときに使う土は、なるべく水はけのいいものを選んでください。根腐れを防止するためです。サボテン用の土が販売されていますから、うまく活用しましょう。

3-2-2.日光

前述にて、直射日光は避けるべきとお伝えしました。室内の明るい場所を選び、1日に3〜4時間は日光に当てるようにしてください。日照不足も、サボテンの生育不良の原因となります。

3-2-3.肥料

サボテンに適した肥料は、大きく分けて3種類あります。有機肥料・固形肥料・液体肥料です。有機肥料は主に、植え替え時に用いる肥料となっています。固形肥料は分量を調整しやすく、少量で効果があるタイプです。液体肥料は最も手軽で使いやすく、春と秋の時期を選び、月2〜3回与えるといいでしょう。

3-2-4.病気

サボテンは育てやすいとはいえ、病気になることもあります。発生しやすい病気は、赤腐れ病・黒腐れ病・黒斑病・すす病などです。赤腐れ病と黒腐れ病は、根元が変色して柔らかくなるのが特徴でしょう。黒斑病は、名前のとおり、黒い斑点が発生し、カビが繁殖する病気です。すす病はトゲを中心に、カビが無数に付着します。

3-2-5.通風

風とおしのいい場所を選ぶことは、根腐れ防止や湿気対策に大変重要なポイントです。湿気がこもると病気の発生リスクも上がります。一定の通気が維持できる場所を選んでください。

3-3.季節別のコツ

サボテンの水やりは、季節ごとに変えることがベストです。初夏と晩夏は、サボテンの成長期にあたります。そのため、水をたっぷり与えるのがコツです。真夏は乾燥しやすい時期ではあるものの、暑さで土の中が蒸れやすくなります。根腐れを防ぐため、水やりは2〜3日おきに留(とど)めましょう。秋と冬は、サボテンがあまり成長しません。そのため、3〜4週間おきの水やりで十分です。

4.サボテンの育て方でよくある質問

サボテンを上手に育てるためには、あらかじめ疑問点は解消しておくべきでしょう。質問集を参考にしてみてください。

4-1.サボテンにも害虫は発生する?

サボテンに発生しやすい害虫は、カイガラムシ・ハダニ・ネジラミ・ワタムシ・コナカイガラムシなどです。発生した場合は取り除くか、殺虫剤を散布して退治しましょう。日々観察を行うことで、早期に害虫を見つけることができます。

4-2.サボテンには植え替えが必要?

同じ土で育て続けた場合、土の養分がなくなってしまいます。1年に1回の植え替えが理想です。植え替え時期は、3〜4月がいいでしょう。土をよくほぐし、サボテン用の土を補充してください。

4-3.サボテンは寄せ植えも可能?

サボテンは1種類でも鑑賞用として十分楽しめますが、寄せ植えでより一層華やかにすることも可能です。まず、1種類での栽培に慣れてから、寄せ植えにチャレンジすることをおすすめします。配置に注意し、根が密集しないよう注意してください。

4-4.サボテンは水耕栽培でも育てることができる?

土栽培を選ばず、水耕栽培で育てる方もいます。水耕栽培をするときは、酸素供給がしっかりなされるよう、管理を十分にしてください。水耕栽培キットなどを利用すると便利です。水は、週1回変えるなど、根腐れを防ぐ工夫をしておきましょう。また、水耕栽培は育てやすい方法でも、直射日光にあたることで水温が上昇し、根腐れが起こりやすくなります。水温管理はしっかり行ってください。

4-5.サボテンはどこで購入すればいい?

品質がいいサボテンがそろっているのは、園芸店や専門業者です。100円ショップでも購入できますが、ミニサボテンに限られてしまいます。なるべく信頼できるショップで購入し、状態のいいものを選んでください。

5.まとめ

いかがでしたか? サボテンは初心者でも育てやすく、観賞用として楽しめる植物です。乾燥に強く、肥料や水やりの手間も少ないとあり、大変人気があります。育て方のポイントは、直射日光を避けた明るい場所を選ぶことと、通気の維持です。室内栽培は管理がしやすいため、初めてサボテンを育てる方にも最適でしょう。サボテン用の土は水はけもよく、栽培時におすすめです。湿気がこもるとカビや害虫の発生リスクも上がり、根腐れも起こりやすくなります。通気の維持と湿度管理もしっかり行ってください。上手に育てれば、長く楽しむことができる植物です。コツを覚えて、サボテン栽培に生かしてみてください。