多肉植物の徒長は仕立て直しで解決! 挿し木のコツややり方をご紹介

多肉植物はインテリアとしても可愛(かわい)らしく、手入れもとても簡単です。手軽に育てられる反面、悩ましい問題が徒長という、ヒョロヒョロと茎が成長してしまうことでしょう。見た目も悪くなり、葉も弱くなってしまいます。
多肉植物を育てるためには、徒長への対処法と仕立て直しについて理解しておかなければなりません。仕立て直しと聞くと難しく考えてしまうでしょう。しかし、コツを覚えておくだけできれいに仕上がり、再び多肉植物の成長を楽しむことができます。徒長に悩んでいる方は、仕立て直しのポイントや注意点などを覚えておいてください。
今回は、多肉植物の仕立て直しや徒長について解説します。

  1. 多肉植物の仕立て直しについて
  2. 多肉植物の仕立て直し方法について
  3. 多肉植物の相談・購入について
  4. 多肉植物の徒長や仕立て直しでよくある質問
  5. まとめ

多肉植物は上手に育てれば長く楽しむことができ、増やすことも可能です。この記事を読むことで、仕立て直しのヒントが得られ、多肉植物のお手入れをより楽しむことができるでしょう。

1.多肉植物の仕立て直しについて

まず、多肉植物の特徴や、仕立て直しとはどのようなものかをご紹介します。

1-1.多肉植物について・特徴など

多肉植物は、葉に水分を含み、プクッとした見た目が特徴の植物です。土作りや肥料などの手間があまりかからず、園芸初心者でも育てやすいとされています。種類も豊富で、七福神(エケベリア)・セダム(オーロラ)・白雪姫・クラッスラ・クレアなど、それぞれ表情が異なるのも特徴です。

1-2.仕立て直しとはどんなことか?

仕立て直しとは、伸びた部分を剪定(せんてい)する作業です。見栄えがよくなり、整った状態にすることができます。多肉植物は大部分をカットしても、非常に生命力が強いため、成長に支障をきたすことはありません。

1-3.なぜ仕立て直しをするのか・重要性

仕立て直しをしない場合、多肉植物はヒョロヒョロと成長してしまい、茎が伸びて、葉の間にすき間ができます。徒長という現象で、日照不足が関連して起こるものです。日光を求めて茎が伸び、葉の成長が追いつかない状態になります。そのため、見た目が悪くなり、多肉植物を観賞用として十分楽しむことができなくなるのです。仕立て直しをすれば、形も整ってきれいになり、鉢からあふれるように伸びることもなくなるでしょう。

1-4.放置するとどうなるのか?

徒長を放置した場合、茎ばかりが伸び、鉢から間延びしたような見栄えになります。見た目だけに限らず、害虫の発生リスクも上がり、病気に弱い状態になるでしょう。弊害も多いため、仕立て直しが重要なのです。

2.多肉植物の仕立て直し方法について

多肉植物の仕立て直しがなぜ重要なのか、前述にてご説明しました。仕立て直しをする方法を覚えておきましょう。

2-1.方法

2-1-1.挿し木

挿し木を行う方法が、最もポピュラーな仕立て直しの方法です。伸びた部分を剪定(せんてい)し、形を整えることができます。また、多肉植物を増やす際にも用いられる方法です。

2-1-2.道具・方法・手順

挿し木に必要なのは、ハサミ・乾燥した土・平らな容器です。多肉植物の頭を持ち、株の根元をカットします。切り口を乾かしてから立てて保管しましょう。
挿し木は、平らな容器に乾燥した土を広げ、根が出てくるまで待ちます。根が出るまで水は与えないでください。根が伸びたら、鉢に植えると挿し木ができます。土に挿す方法ではなく、葉挿しという方法も便利です。葉挿しの場合、カットした葉を、土の上に葉を乗せておくだけで問題ありません。

2-2.仕立て直しのポイント

仕立て直しに向いている時期は、春と秋の気候が安定したころです。日照条件や気温が一定であるため、失敗が少ないでしょう。カットした部分を乾かすときは、なるべく茎が曲がらないようにしてください。挿し木をした後も、バランスよく育てるためのコツです。

2-3.注意点

カットしたものは1週間ほど置いてから、水やりを開始してください。カットした後の親株は、なるべく日照条件のいい場所に置くと成長を促すことができます。挿し木で失敗しないためのコツです。覚えておきましょう。

3.多肉植物の相談・購入について

多肉植物は、購入時に品質がいいものを選ぶことも、育てやすさにつながります。購入先の選び方などについて覚えておいてください。

3-1.どこで購入するのか?

多肉植物を多く取り扱い、苗の販売が頻繁になされているところなら、常に新しいものをそろえています。多肉植物に力を入れて販売している園芸店などがおすすめです。

3-2.販売店の選び方

多肉植物の種類が豊富に取り扱っていることも大切です。加えて、販売数も安定しているところが安心でしょう。古い苗を買うより、元気で強い苗を買うことができます。多肉植物の知識が豊富で、育て方や徒長などについてアドバイスを受けられる販売店なら、栽培していく中でも相談しやすいでしょう。

3-3.育て方についての相談について

多肉植物は徒長といった成長障害も起こるため、挿し木や植え替えなどで分からないこともたくさん出てきます。仕立て直しを初めてする方は、進め方のアドバイスを受けたいと思うことでしょう。気軽に相談できる雰囲気の販売店を選ぶと安心です。

3-4.注意点

販売店を選ぶときは、流通量や売れ行きなどもチェックしてください。古い苗で傷んでいる場合もあります。病気や害虫などのチェックを忘れずに行い、元気な苗を購入するようにしましょう。

4.多肉植物の徒長や仕立て直しでよくある質問

多肉植物の栽培を楽しみたいなら、仕立て直しや徒長について知っておくべきです。質問集を参考にしてみてください。

4-1.徒長はどの時期に起こりやすいもの?

春と秋は徒長が起こりやすい時期です。ちょうど、多肉植物の成長速度が上がる時期であるため、徒長が発生しやすくなります。仕立て直しも、春と秋を選んで行いましょう。

4-2.剪定(せんてい)した茎はどのくらいで再生する?

2週間ほど経過したころから、少しずつ茎から根が伸びてきます。真っ直(す)ぐな成長を促すためにも、剪定(せんてい)した後は、なるべく立てたまま乾燥するようにしましょう。

4-3.徒長が起こるのは、日照条件が悪いだけの問題?

通気の悪さも影響します。日照条件とともに、通気の維持も意識しましょう。徒長を防ぐことができます。ただし、直射日光にあててばかりいたら、葉が焼けてしまうでしょう。半日陰か、日光にあてる時間を決めておくと安心です。水や肥料の与えすぎにも注意してください、

4-4.仕立て直しが上手にできるか不安

仕立て直し初心者の方は、全部を一気に剪定(せんてい)せず、部分的に行うといいでしょう。複数の多肉植物がある場合は、1つを仕立て直して様子を見てから、次の多肉植物を行うなど、少しずつ手がけていくようにしてください。

4-5.ばっさり剪定(せんてい)してしまい、再生するか心配

多肉植物は生命力が強いものです。思いきって剪定(せんてい)しても問題ありません。伸びたまま放置しておくより、剪定(せんてい)してきれいにしたほうが、見栄えもよくなり、病気からも守れるでしょう。

5.まとめ

いかがでしたか? 多肉植物は育てやすい植物である反面、徒長というヒョロヒョロと間延びしてしまう現象が出てきます。徒長を放置してしまうと病気のリスクも上がり、見栄えも悪くなってしまうでしょう。徒長した多肉植物は、仕立て直しできれいになります。仕立て直しは、親株から伸びた茎をカットし、カットした部分を1週間ほど立てたまま乾かし、根が出てきてから、鉢などに植えるといいでしょう。多肉植物栽培には、徒長や仕立て直しの知識が必要です。コツを覚え、多肉植物栽培に生かしてください。