サボテン用の砂でお困りではないでしょうか。「化粧砂のまま育ててきたがだんだん元気がなくなってきた」など、不安に思うことも多いですよね。そこで、今回は、サボテン用の砂について詳しく解説します。植え替えで失敗しないポイントも含め、必見です。
この記事を読むことで、サボテン用の砂についてよく分かり、栽培に適した土選びができるようになります。まずは、記事をじっくり読んで参考にしてください。
1.サボテンの化粧砂とは?
最初に、サボテンの化粧砂の特徴などを見ていきましょう。
1-1.サボテンの化粧砂の特徴
サボテンの化粧砂は、基本の白のほかにもカラフルな色合いのものが多く見られます。ただし、多くの場合、カチカチに固まっていることが多いでしょう。化粧砂は、園芸店やインターネットなどで購入することができ、価格は数百円程度~となります。
1-2.サボテンの化粧砂を使う目的や場所
サボテンの化粧砂は、見栄えをよくする目的で使われています。植木鉢の上部などによく使われており、インテリア性が高いのが特徴です。サボテンを美しく見せることができ、売上向上につながっています。
1-3.サボテンは化粧砂だけで育つ?
サボテンは、化粧砂だけではうまく育ちません。化粧砂は水はけが悪く、水が浸透しても色変わりしにくいため管理が難しいのです。多肉植物は保水力が高いため、化粧砂だけでは根腐れを起こす原因になるでしょう。サボテンは、専用土で育てることをおすすめします。
2.サボテンの化粧砂の取り方
サボテンの化粧砂の取り方について詳しく解説します。
2-1.植え替えの必要性について
サボテンの鉢を購入したとき、化粧砂が使われていたら植え替えましょう。化粧砂はあくまでも見栄えをよくするものであり、育成には必要ないからです。適切な環境に植え替えることで、サボテンが生き生きとすることでしょう。面倒だからと植え替えずにいると、サボテンが枯れてしまう原因になるので注意してください。
2-2.サボテンの化粧砂の取り方
サボテンの化粧砂の取り方は、以下を参考にしてください。素手で作業するのは効率が悪く、指先を痛めやすいのでおすすめしません。また、あらかじめ水に10~15分ほど植木鉢ごと浸すと削りやすくなるので試してみるといいでしょう。
<用意する道具>
- 千枚どおし
- 軍手
<取り方>
- ケガの防止のため、軍手をはめる
- サボテンの砂を千枚どおしで根気よく削っていく
2-3.サボテンの植え替え方法
サボテンの植え替え方法は、以下の手順や流れを参考にしてください。
- 植え替え先の容器に用土を入れておく
- サボテン周辺の化粧砂を取り、土をほぐす
- サボテンをそっと引き抜いて植え替え先の容器に移す
- サボテンの根本が隠れる程度に用土を加えて完了
2-4.時期やタイミングを考えて植え替えよう
サボテンの植え替えは、時期やタイミングを考えて行いましょう。時期やタイミングを間違えると、サボテンがうまく育たず、枯れてしまうことがあるので注意してください。植え替えに適するのは、以下のようなタイミングです。
- 生育期(春もしくは秋)
- サボテンが成長し容器とのバランスが悪くなった
- 容器の底から根が飛び出している
- 容器の水はけが悪くなった
- 1年以上植え替えをしていない
化粧砂を使ったものは、サボテンの成長が阻害される前に植え替えましょう。植え替え後もうまく育てやすくなります。なお、すぐに植え替えたほうがいいものの、冬は避けてください。
3.サボテンに向いている土とは?
サボテンに向いている土について詳しく解説します。
3-1.どんな土がいい?
サボテン栽培に向きの土の条件は、以下のようなものです。
- 通気性や排水性がよい
- 栄養分が豊富
- 粒の大きさが均等で細かい
- 保水性に優れている
- pH(ペーハー)調整済み
3-2.市販の土の選び方
サボテンの用土は、園芸店やホームセンターなどで数百円程度から購入できます。特に、信頼できる専門業者から購入するといいでしょう。選ぶときは、豊富な栄養分・pH調整済み・根腐れ防止剤入りを目安にしてください。サボテン用のほかに、観葉植物用もおすすめです。どれを選ぶといいか分からないときは、サボテンの栽培に詳しい業者に相談するといいでしょう。なお、当コピアポアも多肉植物専門店としてご相談をお受けしています。お気軽にお問い合わせください。
3-3.オリジナル配合することもできる
サボテンの土は、オリジナル配合することもできます。サボテンの品種や状態に合わせて、複数の土を配合することで最適な環境を作ることが可能です。なかなか気に入った条件の土がないときは、オリジナル配合を試してみてください。
3-4.用土の配合方法
用土の配合方法は、以下を参考にしてください。
<用意するもの>
- 配合する用土(赤玉土・黒玉土など)
- ふるい
- タライ
- スコップ
- 軍手
<配合方法>
- 配合する用土をふるいにかける
- 大きめのタライに用土を入れる
- ムラが出ないように、スコップでよく混ぜ合わせて完了
3-5.用土と砂の関係について
サボテンの用土に、砂を混ぜるのはおすすめしません。市販の川砂は、一般的な盆栽には向いてもサボテンの育成には不向きです。また、化粧砂は使わないようにしましょう。用土は細かすぎると水はけがよくないので、ふるいにかけてから使うといいでしょう。
4.サボテン用の砂に関するよくある質問
最後に、サボテン用の砂に関するよくある質問に回答します。それぞれ参考にし、役立ててください。
Q.サボテン用の土に植え替えたら元気がなくなったのですが?
A.育成中のサボテンに土が合わない・水のやりすぎなどの理由が考えられます。まずは、サボテンの様子をよく観察し、対応してください。
Q.サボテンの化粧砂の再利用方法は?
A.色がキレイなものであれば、小瓶に入れてインテリアとして飾るのもおすすめです。また、アイデアしだいで手芸材料に転用することもできます。
Q.サボテンの用土の配合に自信がないのですが?
A.配合に自信がないのなら、無理をせず市販の土を使用しましょう。適当に土を配合しても、うまく育たないことがあります。サボテンの育成に慣れて自信がついてからチャレンジするといいでしょう。
Q.化粧砂を使わずに販売している業者は信頼できる?
A.ある程度は、信頼できると言えるでしょう。化粧砂はサボテンの見栄えをよくするためのものです。化粧砂を使わないことで、見た目よりも品質重視で育成している証拠となります。
Q.数か月前に購入したサボテンでも植え替えの意味はある?
A.あります。より生育に適した環境に植え替えることで、サボテンが育ちやすくなるからです。表面が化粧砂で固まってしまった状態よりも、はるかにうまく育つことでしょう。ぜひ、植え替えてください。
まとめ
今回は、サボテン用の砂について詳しく解説しました。サボテンをうまく育てるためには、砂だけでは難しいのです。まずは、サボテンの育成に向いた土を使うことが必要になります。この記事を参考に、サボテンの育成に向いた土を探してみてください。なお、土選びや土作りで不安な点や分からないことがあるのなら、信頼できる多肉植物専門店に相談するといいでしょう。