多肉植物は、お世話が簡単で見た目がかわいいので、人気の観葉植物です。しかし、「多肉植物が伸びすぎてしまい、どう対処していいか分からない」と悩んでいる人もいるでしょう。多肉植物が伸びすぎると見た目が悪くなるだけでなく、お世話もしにくくなります。
そこで今回は、多肉植物の剪定方法や行うタイミングを紹介しましょう。
この記事を読めば、多肉植物を剪定する際の注意点ややってはいけないことなども分かります。多肉植物の伸びすぎが気になっている人は、ぜひ読んでみてください。
1.多肉植物の剪定について
はじめに、多肉植物の剪定を行う必要性やタイミングを紹介します。
1-1.多肉植物は定期的に剪定が必要
多肉植物は、砂漠のような厳しい気候の土地でも生きていけるよう、葉・茎・根の内部に水分を多く蓄えておける植物です。成長はゆっくりめですが、豊富な栄養と適度な水分、日光があれば一気に成長することもあるでしょう。しかし、茎や葉が伸びすぎてしまうと見た目が悪くなり、根が葉や茎を支えきれなくなります。また、茎や葉が大きくなりすぎると栄養が行きわたらなくなることもあるでしょう。そのため、定期的な剪定が必要です。
1-2.剪定は成長期に行うのがおすすめ
多肉植物は、春や秋に成長するものと、秋の終わりから冬に成長していくものがあります。剪定は多肉植物に負担をかける作業です。育てている多肉植物の成長期を調べ、その時期に合わせて剪定を行いましょう。
1-3.剪定をしないと多肉植物が枯れる可能性がある
鉢植えの多肉植物は、根の成長に限りがあります。根の大きさによって、育てられる茎や葉の大きさも変わってくるでしょう。剪定をせずに放っておくと多肉植物の勢いが弱り、最悪の場合は枯れてしまうこともあります。
2.多肉植物の剪定方法
この項では、多肉植物の剪定方法を紹介します。
2-1.選定に必要な道具
多肉植物の剪定に必要な道具は、以下のようなものです。
- カッター(園芸用のハサミでも可能)
- 茎を立てておく容器(小さなペットボトルやガラス瓶など)
- 多肉植物用の土
- 新しい植木鉢
2-2.多肉植物の剪定方法
多肉植物は、頭の部分から数cm下をカットし、先端部分の葉を数枚残して取り除きます。多肉植物が枝分かれするタイプならば、一番太い茎の部分だけ残し、後はカットしてもいいでしょう。頭を刈り取った茎の部分は、そのまま残しておいてください。なお、切り離した茎は、切り取った部分を下にして容器に立てておきましょう。また、取り除いた葉は、薄く多肉植物用の土を敷いた平らな容器の上に並べておいてください。
2-3.発根まで日陰に置いておく
切り取った茎や葉は、10日ほどで発根します。それまでは水をやらずに日陰で静かに発根を待ちましょう。発根したら多肉植物用の土をいれた植木鉢に植えてあげてください。葉っぱも同様です。植えてすぐは水をやらず、2~3日様子を見てしっかり根付いているようならば、水をたっぷりあげましょう。
3.多肉植物を剪定する際のコツ
この項では、多肉植物を剪定するときの注意点などを紹介します。
3-1.発根があるまで放っておく
多肉植物を剪定したら、発根するまで水をあげずに日陰で風通しのよい場所に放っておきましょう。よく乾燥させることが、株分けをうまく行うコツです。よく乾燥させないと茎が腐ってしまいます。
3-2.思いきって刈り込んで大丈夫
多肉植物がいくつも枝分かれし、もっさりとしてしまったら思いきって刈り込みましょう。多肉植物は生命力が強いので、茎と根がある程度残っていれば、新しい葉が出てきます。
4.多肉植物の剪定に関するよくある質問
この項では、多肉植物の剪定に関する質問を紹介します。
Q.剪定バサミとカッター、どちらが剪定しやすいですか?
A.茎が1本だけひょろ長く伸びているようならば、カッターでも十分でしょう。分かれた茎が茂っているようならば、剪定バサミの方がやりやすいはずです。
Q.剪定が不要な多肉植物はありますか?
A.茎が上へ伸びにくい多肉植物は剪定が不必要なこともありますが、葉が広がりすぎて不格好になったり、植木鉢からはみ出そうになったりしているときは剪定してください。
Q.切った茎を水につけておいてはだめですか?
A.はい。乾かしておくことが大切です。
Q.成長期以外に剪定をすると多肉植物は枯れてしまいますか?
A.枯れることはありませんが、発根が鈍くなったりはするでしょう。
Q.葉っぱは、土の上に寝かせておけば発根しますか?
A.はい。発根しますので、寝かせておきましょう。
まとめ
今回は、多肉植物の剪定方法や上手に剪定するコツなどを解説しました。多肉植物は強いので、大胆に剪定しても大丈夫です。株分けを兼ねてやってみましょう。うまくいけば、2~3鉢分の多肉植物が株分けできます。葉っぱは寄せ植えにして楽しんでもいいでしょう。